「パッチギ!LOVE&PEACE」DVD

数々の映画賞を総ナメの感動作「パッチギ!」の続編として
舞台を68年の京都から74年の東京に移し、アンソンとキョンジャの
その後を描いている。
父ジンソンのエピソードを軸にして、日韓問題、在日の苦悩を
さらに深く、重く、追求する姿勢を貫いている。

パッチギ!LOVE&PEACE スタンダード・エディションパッチギ!LOVE&PEACE スタンダード・エディション
(2007/10/26)
井坂俊哉.西島秀俊.中村ゆり.藤井隆

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続編と言っても、キャストが完全に変わってしまったので、
別物として観るべきなのかもしれない。
アンソンは高岡蒼佑から伊坂俊哉に、
キョンジャは沢尻エリカから中村ユリに変った。
前作のイメージがかなり強かったために、やはり同じ人物のその後
として観るには違和感がある。

塩谷瞬・小出恵介のコンビのかげもないし、
オダギリジョーも、真木よう子も出てこない。
アンソンの彼女は亡くなってしまって、子どもだけが残されている。
過激な対決を楽しませてくれた高校生たちの姿も見えない。

両作品とも、在日コリアンとその生き方を描いているのに、
前作が、青春の突き抜けた感じが強く表現されており、
それが観るものに強い共感と感動を与えたのに対し、
こちらは、もっとかなり深刻で、シビアで重々しい。
たしかに、6年もたてば、現実の生活の重さがそれぞれの肩に
また違った形でずっしりのしかかってくるのは当然のことだろうが…。

藤井隆がなかなかいい演技。
西島秀俊が相変わらず、イイ男でダメ男を好演。
その他、いい俳優さんがいっぱい出ているのだが、
監督の思い入れ、ポリシーは強く伝わってくるし、
確かに感動作であるのだが、
「パッチギ!!」って感じが、もうひとつ、強烈に欲しいところ。
それが前作にあって、これに欠けているところだと思う。

07年作品
井筒和幸:監督・脚本



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