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「笑うハーレキン」道尾秀介

道尾さんが高名な文学賞を多数受賞されている現代をリードする作家で
あることは存じていたが、これまで読んでいなかった。私の初・道尾作品。
3.11後に新聞連載され、「希望」がテーマのひとつになっているとのこと。

主人公はホームレスの家具職人の東口(ヒガシ)
取引先会社の倒産のあおりをうけて自社を倒産させた。
財産は工具とトラック一台だけ。
妻はその会社の元社長のもとに行った。
幼い一人息子も水の事故で亡くした。

ここ数年、ホームレスの男性を主人公にした小説が多い。
社会のどん底にまで落ちた人間を描く設定のお決まりになっている感あり、
あまり好きではない。
ホームレスの人を嫌っているというのではなく、小説にそういう設定で
出てくる男が、いつもかつては社会のトップであったり、知的リーダーで
あったりという設定と、また、それをよいこととする主観的な視点による
描き方が好きではない。

なので、この小説も読み始めは、あー、そうだったのね・・・と思った。
フシギな謎の若い女性が弟子入りしてきて、しかも足が悪い、というのも
ありがちな気がしないでもないし、これって実はお嬢様なんじゃないの、と
思ったりしながら読んだ(実際はどうであったかはネタバレなので×)

全体が不穏な空気の中で進行し、なんだかはっきりしない、モゾモゾするような
事件など起こり、疫病神はフル登場で出てくるし、
うーん、あんまり好きじゃない流れ…と思いつつ読んでいった。

しかし、後半、「ハーレキン」に言及した部分があり、その後、メインの事件に
突入していき、それを駆け抜けていくあたりはリズム感があり、楽しめた。
(具体的には第四章に入ってから)
ラストもささやかではあるが、この先に明るい光を投じ、読後感は悪くなかった。

が、私には、まあ☆2つくらい。たぶん、道尾さんを読むのはこれが最初で最後になるだろうな。

笑うハーレキン笑うハーレキン
(2013/01/09)
道尾 秀介

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Comment

No title
編集
本当の自分を受け入れられるかどうかがこの作品のテーマなのではないかと思います。
最初に期待しすぎた感じはありますが、トータルの読後感は満足のいくものでした。
トラックバックさせていただきました。
トラックバックお待ちしていますね。
2014年05月30日(Fri) 14:32












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「笑うハーレキン」道尾秀介
経営していた会社も家族も失い、川辺の空き地に住みついた家具職人・東口。仲間と肩を寄せ合い、日銭を嫁ぐ生活。そこへ飛び込んでくる、謎の女・奈々恵。川底の哀しい人影。そして、奇妙な修理依頼と、迫りくる危険―!たくらみとエールに満ちた、エンターテインメント長篇。 読売新聞夕刊連載。物語の前半は仲間たちとの交流をほのぼのとしたタッチで描きます。 ホームレスという社会の底辺の共同体の中での人と人の...
2014年05月30日(Fri) 14:17
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