2017年10月8日
日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
「錦秋名古屋 顔見世」 昼の部
一、恋女房染分手綱(こいにょうぼうそめわけたづな) 重の井
二、番長皿屋敷
三、蜘蛛絲梓弦(くものいとあずさのゆみはり)

「恋女房染分手綱 重の井」
幼いお嬢様の調姫がお輿入れの日、姫は「いやじゃ、いやじゃ」とごねており、
手をやいたじいが三吉という同年代の馬子を連れて来る。
いっしょに遊んでご機嫌の治った姫。一安心。
乳母の重の井は三吉に褒美のお菓子を与えるのだが、なんと、それは
わけあって離れ離れになっていた実の息子だった。
三吉は「かか様」と抱きつくものの、大切な姫のお嫁入に、乳母の過去が
暴露されてはたいへん。それはお家の不祥事であり、父親が切腹して
守ってくれた秘密。なんとしても守らねば。
涙をこらえ、冷たく別れようとする重の井。なんとなく事情を察して泣く泣く
去っていく三吉。それでも後ろ髪惹かれ、何度も何度も振り返る。
この三吉の男の子が、小さいのに、ものすごくうまいのだ!びっくり!
研修生さんかと思うけど、すごい才能だね。
この子あっての「重の井」だから、久々の上演というのも納得させられる。
涙なしには観られない、感動の演目でした。
重の井は魁春さん。
「番長皿屋敷」
旗本の青山播磨は、幡随院長兵衛と犬猿の仲。
子分たちと出くわしちゃあ、派手な喧嘩三昧の日々。
伯母の真弓が縁談を勧めるも、腰元のお菊と恋仲なので、その気はなさそう。
ところが、その縁談に気をもんだお菊が、播磨の気持ちを確かめるために
お家の宝物である皿を、わざと割って播磨の様子を見ようとする・・・・
播磨は「皿なんてどうでもいい」と言うが、お菊が故意に割ったことを知り、激怒。
そりゃ、自分の気持ちを信じてないなんて、恋人としては許せないよね。
で、バッサリ!というわけ。
けど、井戸に捨てて、そのあと、その井戸の水を飲むわけ?…とへんなところに
ひっかかってしまった私でした(^^;;
ちなみに、怪談の方ではないので、幽霊は出ません(^^
播磨:梅玉、お菊:壱太郎、放駒四郎兵衛:愛之助
「蜘蛛絲梓弦」
物の怪に取り憑かれた頼光は病に伏せ、家臣の坂田金時と確井貞光が
宿直をしていると、どこからともなく、小姓が現れる。む、何者!?
ふたりが切り払うと、忽然と消えてしまう。さらに、太鼓持ち、座頭、傾城、
次々と姿を変えて現れる、怪しいやつ、それは蜘蛛の精だった!
土蜘蛛退治の話を題材に、蜘蛛の精として愛之助が五役の早変わりを
次々と華麗に見せてくれる、歌舞伎の醍醐味が味わえる見応えある演目。
蜘蛛の精:愛之助、貞光:松江、金時:亀鶴、頼光:梅玉
昼の部、三つともとてもよかった。存分に楽しめました。
夜の部も行けばよかったなぁと思いましたが、遅し。
日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
「錦秋名古屋 顔見世」 昼の部
一、恋女房染分手綱(こいにょうぼうそめわけたづな) 重の井
二、番長皿屋敷
三、蜘蛛絲梓弦(くものいとあずさのゆみはり)

「恋女房染分手綱 重の井」
幼いお嬢様の調姫がお輿入れの日、姫は「いやじゃ、いやじゃ」とごねており、
手をやいたじいが三吉という同年代の馬子を連れて来る。
いっしょに遊んでご機嫌の治った姫。一安心。
乳母の重の井は三吉に褒美のお菓子を与えるのだが、なんと、それは
わけあって離れ離れになっていた実の息子だった。
三吉は「かか様」と抱きつくものの、大切な姫のお嫁入に、乳母の過去が
暴露されてはたいへん。それはお家の不祥事であり、父親が切腹して
守ってくれた秘密。なんとしても守らねば。
涙をこらえ、冷たく別れようとする重の井。なんとなく事情を察して泣く泣く
去っていく三吉。それでも後ろ髪惹かれ、何度も何度も振り返る。
この三吉の男の子が、小さいのに、ものすごくうまいのだ!びっくり!
研修生さんかと思うけど、すごい才能だね。
この子あっての「重の井」だから、久々の上演というのも納得させられる。
涙なしには観られない、感動の演目でした。
重の井は魁春さん。
「番長皿屋敷」
旗本の青山播磨は、幡随院長兵衛と犬猿の仲。
子分たちと出くわしちゃあ、派手な喧嘩三昧の日々。
伯母の真弓が縁談を勧めるも、腰元のお菊と恋仲なので、その気はなさそう。
ところが、その縁談に気をもんだお菊が、播磨の気持ちを確かめるために
お家の宝物である皿を、わざと割って播磨の様子を見ようとする・・・・
播磨は「皿なんてどうでもいい」と言うが、お菊が故意に割ったことを知り、激怒。
そりゃ、自分の気持ちを信じてないなんて、恋人としては許せないよね。
で、バッサリ!というわけ。
けど、井戸に捨てて、そのあと、その井戸の水を飲むわけ?…とへんなところに
ひっかかってしまった私でした(^^;;
ちなみに、怪談の方ではないので、幽霊は出ません(^^
播磨:梅玉、お菊:壱太郎、放駒四郎兵衛:愛之助
「蜘蛛絲梓弦」
物の怪に取り憑かれた頼光は病に伏せ、家臣の坂田金時と確井貞光が
宿直をしていると、どこからともなく、小姓が現れる。む、何者!?
ふたりが切り払うと、忽然と消えてしまう。さらに、太鼓持ち、座頭、傾城、
次々と姿を変えて現れる、怪しいやつ、それは蜘蛛の精だった!
土蜘蛛退治の話を題材に、蜘蛛の精として愛之助が五役の早変わりを
次々と華麗に見せてくれる、歌舞伎の醍醐味が味わえる見応えある演目。
蜘蛛の精:愛之助、貞光:松江、金時:亀鶴、頼光:梅玉
昼の部、三つともとてもよかった。存分に楽しめました。
夜の部も行けばよかったなぁと思いましたが、遅し。
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最終更新日 : 2018-01-24