「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」DVD

07年カンヌ招待作品
監督・脚本:吉田大八
原作:本谷有希子

腑抜けども、悲しみの愛を見せろ腑抜けども、悲しみの愛を見せろ
(2008/02/22)
佐藤江梨子佐津川愛美

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サトエリがすごくキレイ。究極の自己中人間を淡々とした
味で熱演、なりきっている。
自分は女優になるために生まれてきた特別な人間だと信じて疑わず、
家族を引きずり込んでいく迷惑人間・澄伽(すみか:佐藤江梨子)。
兄の宍道(しんじ:永瀬正敏)、妹の清深(きよみ:佐津川愛美)は
その被害者だが、それぞれに心の闇を持っている。

ネタバレになるのでここまでにして、
作品はブラックユーモアで進行していき、笑わせる部分も
用意されているものの、
私自身はあまり後味よろしくなく、重い作品だと思った。
人間の、なんか、底の底にある、はかりしれない自我の重量を
「そうなんだよ」と見せられているようなイガイガした感じ。

もともとは、本谷さんの舞台用の作品。
たぶん、舞台でみたほうが、隔絶された別空間感があって、
もっと第三者的に観れて、受け取るものが大きいのだろう。

兄嫁役の永作博美が秀逸。
おバカでけなげな役どころだが、一筋縄ではいかない、
人間の不可逆的な“テンネンのしたたかさ”を見せる。
「アタシを侮っちゃいけないよ」って言ってくる。
こういう人、いるよなぁと思う。
永作さん、「人のセックスを〜」でもそうだったけど、
すごい女優さんだと思う。


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