FC2ブログ
TOPスポンサー広告 ≫ 「悪い恋人」 井上荒野TOPbooks ≫ 「悪い恋人」 井上荒野

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
Comments (-)Trackbacks (-) | スポンサー広告

「悪い恋人」 井上荒野

読書過去メモ
「悪い恋人」井上荒野

主人公沙知は財産家の地主一族に嫁いで8年の専業主婦。
会社員の夫、8歳の息子、夫の両親と隣り合わせて住む二世帯住宅。
何不自由なく満たされた、豊かな生活の毎日だ。
ところが、その土地の裏の森に、新たな住宅開発業者が入り、それが
沙知の中学の同級生だったことから、沙知はあっけなくその男と不倫を
始めてしまう。そしてどんどんはまっていく。何の価値もないような
しょうもない男に。
不満は何もない、でもこういう関係になったのは、土地の開発と同様に、
どうしようもないことなのだ、止められないことなのだと続ける。

作品全体にずーっと不穏な重い空気が漂い、読んでいていい感じは
しない。
沙知はその男に恋しているわけでもなく、夫との平穏な暮らしを壊そうと
という気持ちもさらさらない。
ただ、自分が確かに生きている、存在している、ということを、
この平穏な毎日の中では確かに実感しがたい命の実感を確かめるため
だけに、不倫を続ける沙知。
それが、いかにも荒野さんっぽい、淡々とした調子で語られていくのが
なんとも不毛なやるせない怖さを増幅させる作品。

81TEVzjbTSL m

スポンサーサイト

Comment













非公開コメントにする
Trackback

Trackback URL

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。