マーティン・ルーサー・キング・Jr.「I have a dream」の演説で有名なキング牧師の名は誰もが知っている。しかしほんの50年前のアメリカで、いまだこんな露骨な人種差別が普通に横行しており、それに命をかけて立ち向かっていた人々のいたことを私たちは忘れがちだ。そして今回この映画を観て、案外よく知らなかったことが多かったことにも気が付いた。1965年3月、アラバマ州セルマで、黒人の選挙権を求めて州都モンゴメリーまで無...
キング牧師の名は誰もが知っている。
しかしほんの50年前のアメリカで、いまだこんな露骨な人種差別が普通に
横行しており、それに命をかけて立ち向かっていた人々のいたことを
私たちは忘れがちだ。
そして今回この映画を観て、案外よく知らなかったことが多かったことにも
気が付いた。
1965年3月、アラバマ州セルマで、黒人の選挙権を求めて州都モンゴメリーまで
無暴力の行進をスタートした黒人たちがいた。その指導者がキング牧師だ。
キング牧師はそれ以前からFBIからマークされており、すべて生活を盗聴され、
行動を記録され、家族は脅迫におびえながらの日々だった。
平和的な行進は、白人の州警察と民兵隊に暴力で阻止され、多くの黒人たちが
棒で殴り倒され、脚で蹴り倒され、騎馬隊に引きずられ、大けがをし、
命を失ったものも出た。
皆の命を守るためいったん引くことを決めたが、その様子を写すニュースを見て
多くの黒人たちが勇気を持って加わった。白人たちも他州からかけつけた。
ついに大統領がYESを出し、映画はその感動の行進の様子を映していく。
そんなに(そんなふうな)期待をして観に行ったわけではなかったが、
みんながハンカチをつかう涙の感動作でした。
映画館では「あん」の方に女性たちが押し寄せ、「グローリー」は男性が多かったが、
みなさんジワーンと感動に浸っている様子でした。
しかし、差別というのはやっかいである。
一度憶えた差別感というのは根が深い。
社会はかわろうとも、個人的意識の根底はかわらない人は多い。
現在のアメリカ社会を見れば一目瞭然だ。
そして差別された側も「はい、では、これで」とはいかない。
韓国、中国の根強い日本バッシング、難解なパレスチナ問題、
そして国内でも部落問題や、貧困問題や、障がい者差別、あるいはネトウヨやら、
ヘイトスピーチやら、etc.言い出したらきりがない。実に難しい問題である。
人間は、常に自分よりも下に人を置いておきたい、それで安心する生き物なのだ。
映画でも貧しくて食べるものもない白人の親が子供に「それでも黒人よりはまし、
私たちが上」と教える、という部分があった。
誰が上だ、下だ、というのは動物より浅ましい意識だ。
しかし、私にはまったく係りありません、と言い切れる人も、たぶんいない。
願わくば差別で泣く人の数が少なくなりますように。
「グローリー ―明日への行進―」

起こしているとのことで、これはそこに属しないものには理解しがたい
根深い強いものがあるのだろうと思います。
全員の意識から撤廃してしまえば楽になることなのに、どうしてできないの、と
こちらからは思いますけどね。
同じ感じだったなあ。ただ、私より足が細くて尻がでかかったです。
電車で白人には嫌な目に遭ってます。
でも、あれは、ルーザーゆう人種なんですって。
先日会ったエスタブリッシュ白人はいい感じでした。
あんな差別してるから、有色人種の怨念で不景気になるんです。
でも、インドとかもったいないね。カーストとかあるから、
社会的霊的に発展しないんです。賢い民族なのに。