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花笑み*マイ・フェイバリット

ワンコと映画と演劇と音楽と本とおいしいものと… 好きなもの、お気に入りのものについて書いていきます。

Top Page › Archive - 2015年06月
2015-06-27 (Sat)

「グローリー 明日への行進」

「グローリー 明日への行進」

マーティン・ルーサー・キング・Jr.「I have a dream」の演説で有名なキング牧師の名は誰もが知っている。しかしほんの50年前のアメリカで、いまだこんな露骨な人種差別が普通に横行しており、それに命をかけて立ち向かっていた人々のいたことを私たちは忘れがちだ。そして今回この映画を観て、案外よく知らなかったことが多かったことにも気が付いた。1965年3月、アラバマ州セルマで、黒人の選挙権を求めて州都モンゴメリーまで無...

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マーティン・ルーサー・キング・Jr.「I have a dream」の演説で有名な
キング牧師の名は誰もが知っている。
しかしほんの50年前のアメリカで、いまだこんな露骨な人種差別が普通に
横行しており、それに命をかけて立ち向かっていた人々のいたことを
私たちは忘れがちだ。
そして今回この映画を観て、案外よく知らなかったことが多かったことにも
気が付いた。

1965年3月、アラバマ州セルマで、黒人の選挙権を求めて州都モンゴメリーまで
無暴力の行進をスタートした黒人たちがいた。その指導者がキング牧師だ。
キング牧師はそれ以前からFBIからマークされており、すべて生活を盗聴され、
行動を記録され、家族は脅迫におびえながらの日々だった。
平和的な行進は、白人の州警察と民兵隊に暴力で阻止され、多くの黒人たちが
棒で殴り倒され、脚で蹴り倒され、騎馬隊に引きずられ、大けがをし、
命を失ったものも出た。
皆の命を守るためいったん引くことを決めたが、その様子を写すニュースを見て
多くの黒人たちが勇気を持って加わった。白人たちも他州からかけつけた。
ついに大統領がYESを出し、映画はその感動の行進の様子を映していく。

そんなに(そんなふうな)期待をして観に行ったわけではなかったが、
みんながハンカチをつかう涙の感動作でした。
映画館では「あん」の方に女性たちが押し寄せ、「グローリー」は男性が多かったが、
みなさんジワーンと感動に浸っている様子でした。


しかし、差別というのはやっかいである。
一度憶えた差別感というのは根が深い。
社会はかわろうとも、個人的意識の根底はかわらない人は多い。
現在のアメリカ社会を見れば一目瞭然だ。
そして差別された側も「はい、では、これで」とはいかない。
韓国、中国の根強い日本バッシング、難解なパレスチナ問題、
そして国内でも部落問題や、貧困問題や、障がい者差別、あるいはネトウヨやら、
ヘイトスピーチやら、etc.言い出したらきりがない。実に難しい問題である。
人間は、常に自分よりも下に人を置いておきたい、それで安心する生き物なのだ。
映画でも貧しくて食べるものもない白人の親が子供に「それでも黒人よりはまし、
私たちが上」と教える、という部分があった。
誰が上だ、下だ、というのは動物より浅ましい意識だ。
しかし、私にはまったく係りありません、と言い切れる人も、たぶんいない。
願わくば差別で泣く人の数が少なくなりますように。

「グローリー ―明日への行進―」

200 mmm


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No title * by めーちゃん
黒人さん、ホームステイ来たんだけど、
同じ感じだったなあ。ただ、私より足が細くて尻がでかかったです。

電車で白人には嫌な目に遭ってます。
でも、あれは、ルーザーゆう人種なんですって。
先日会ったエスタブリッシュ白人はいい感じでした。
あんな差別してるから、有色人種の怨念で不景気になるんです。
でも、インドとかもったいないね。カーストとかあるから、
社会的霊的に発展しないんです。賢い民族なのに。

No title * by 美月
インドのカーストは父の、娘への名誉殺人というような恐ろしいことも
起こしているとのことで、これはそこに属しないものには理解しがたい
根深い強いものがあるのだろうと思います。
全員の意識から撤廃してしまえば楽になることなのに、どうしてできないの、と
こちらからは思いますけどね。

2015-06-27 (Sat)

名フィル 6月定期 425回

名フィル 6月定期 425回

第425回定期演奏会<オーケストレーションの魔術師たち-1>ラヴェル: 高雅にして感傷的なワルツ サン=サーンス: ヴァイオリン協奏曲第3番ロ短調 作品61ラヴェル: 道化師の朝の歌 ドビュッシー[ジャレル編]: 3つの練習曲 (第9番「反復音のために」、第10番「対比的な響きのために」、 第12番「和音のために」)ラヴェル: ボレロ[指揮]ティエリー・フィッシャー[ヴァイオリン] 三浦文彰[コンサートマスター] 田野倉雅秋名...

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第425回定期演奏会
<オーケストレーションの魔術師たち-1>

ラヴェル: 高雅にして感傷的なワルツ
サン=サーンス: ヴァイオリン協奏曲第3番ロ短調 作品61
ラヴェル: 道化師の朝の歌
ドビュッシー[ジャレル編]: 3つの練習曲
(第9番「反復音のために」、第10番「対比的な響きのために」、
 第12番「和音のために」)
ラヴェル: ボレロ

[指揮]ティエリー・フィッシャー
[ヴァイオリン] 三浦文彰
[コンサートマスター] 田野倉雅秋
名古屋フィルハーモニー交響楽団

●ソリストアンコール
バッハ: 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番ニ短調 BWV.1004より
      第3楽章「サラバンド」

●ロビーコンサート
ベートーヴェン「クラリネットとファゴットのための二重奏曲第1番」
[クラリネット] 浅井崇子 [ファゴット] 三好彩

2015年 6月19日(金)
愛知県芸術劇場 コンサートホール

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名フィルファン待望、年に一度のフィッシャー祭りの6月。
プログラムは、おしゃれでかわいくて感傷的で幻想的、夢見るような
オーケストレーションの魔法の世界にいざなわれるに違いないもの。
とても楽しみに出かけた。

まずは恒例となったホワイエでのコンサート。
今回はベートーヴェン。クラリネットとファゴットの音の美しさを堪能する。
こんなにすぐ近くでこんなに素晴らしい音を聞かせてもらえるなんて、
大感動です。

これが終了して、手洗いに行って席につくと、すぐ本番演奏会が始まった。
ベートーヴェンからラヴェルへの脳内でのつなぎが、少しうまくできなかった。
非常にすきとおるような透明感の、夢うつつのワルツなのだ。
ちょっと乗りに失敗したかな…もったいなかった…の1曲目だった。

2曲目、サン・サーンス。
いやいや、このヴァイオリンの素晴らしさと言ったら。
もう美しくて華麗で高雅で、まともな感想を述べる言葉が思いつきません。
三浦さんはまだ20代も前半で、この完成度の高い演奏。オドロキです。
アンコールがまた、涙ものでした。ほんとに哲学的ないい音なんだ。すごい。

後半はラヴェル、ドビュッシー、そしてラヴェル「ボレロ」、圧巻のフィッシャー三昧。
パキーンと密度の高い、キラキラと硬質の輝きの、濃密な、実に職人技の音づくり。
やはりフィッシャー親方とブラビンズ師匠は外せませんな。

「ボレロ」はかなりのPPPからスタートし、ドッカーン!と爆発で終演、
なんというか、異形の、あやかしの、別世界からの使いの者たちが、
パレードの出で立ちで集団でやってきて、見とれていると渦の中にまきこまれて、
もうみんな自らを見失って、脱出できなくなって、・・・・そして、「あっ」と思うと、
みーんな消えてしまいました。。。という感じ。
実に、実に、「魔術」を存分に味わった演奏会でした♪





2015-06-13 (Sat)

ハンガリー国立歌劇場「セビリアの理髪師」

ハンガリー国立歌劇場「セビリアの理髪師」

6月12日 三重県文化会館 大ホールロッシーニ「セビリアの理髪師」ハンガリー国立歌劇場フィガロ : ジョルト・ハヤロジーナ : ガブリエラ・バルガアルマヴィーヴァ伯爵 : オトカール・クレインバルトロ : タマーシュ・スレバジリオ : アンドラーシュ・パレルディベルタ : ジュジャンナ・バジンカフィオレッロ : アンタル・バコー士官 : アンドラーシュ・キシュアンブロジオ : アルバート・トート[指揮] イシュトヴァー...

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6月12日 三重県文化会館 大ホール
ロッシーニ「セビリアの理髪師」
ハンガリー国立歌劇場

フィガロ : ジョルト・ハヤ
ロジーナ : ガブリエラ・バルガ
アルマヴィーヴァ伯爵 : オトカール・クレイン
バルトロ : タマーシュ・スレ
バジリオ : アンドラーシュ・パレルディ
ベルタ : ジュジャンナ・バジンカ
フィオレッロ : アンタル・バコー
士官 : アンドラーシュ・キシュ
アンブロジオ : アルバート・トート

[指揮] イシュトヴァーン・デーネシュ

main1mmm.jpg 三重総文サイトより

12日(金)が三重総文、13日(土)が愛知芸文、
キャストは愛知のロジーナがダニエラ・バルチェッローナとなっている。
(美人で知られている)
連日であるし、愛知・三重でキャストはかわるのだろうと思ったが、
とにかく格段にチケットの値が違っていたので、遠征ではあるが
安い方の三重に行くことにした。

三重のロジーナが、でっぷりした中年おばさん風だったらイヤだなぁ…と
思って行ったが、・・・ほっそりしたきれいな人だったのでよかった(^^
「オペラなんだから歌唱力でしょ」と言われるかもしれないが、
見た目の印象はとても大事です(←断言)

しかし三重の方は金曜でもあったので、1階はほぼうめていたが、
2、3階は正面もバルコニーもガラガラ。
なので、なんと、当日売りの学生席はSでも1000円!ということになっており、
定価で買ってる方としてはちょっと「え!」だったが。。。

三重は、そんなに回数行ってはいないが、いつもとてもマナーがよい。
いやな気分にさせられる客はまずいない。
それだけでもよい。ゆったり鑑賞できる。

さて、楽しくおもしろいドタバタ喜劇である。
ストーリーはよく知られているので省略。
フィガロがたいそうイケメンさんでありました。調子もとてもよかった。
伯爵もスラッとかっこよかったけど、調子は今ひとつだったかな。
ああいう声質なのかもしれないが、高音が少しファルセットっぽくなる。
フィガロの声の方がキラキラピカピカしていたように思った。
バジリオが調子よかったね。
いじられ役のバルトロも捨身でおもしろかった。

あちこち日本語も入っていて、笑えました。
「悲劇より喜劇はいいよね♪」というと、じいやは「ソプラノのアリアが聴きたい
から悲劇もいい」と。
うん、まあ、たしかにソプラノの威力は絶大、敵なしだもんね。




No title * by 珍言亭ムジクス
三重も楽しかったようですね。
全編これ楽しい音楽に溢れ、今でもロッシーニ・クレッシェンドが頭に浮かんできます。
こんなに楽しいのに満席にならないのはもったいないし、そういうのが続くと来なくなるかもしれず、残念です。
東欧の歌劇場は比較的格安で、最上級ではないけれど作品の魅力は味わえるもので、秋のブルガリア『イーゴリ公』とプラハ『椿姫』も楽しみです。

No title * by 美月
ほんとうに楽しいのに、もったいないことですよね。
三重はみなさんとてもお行儀がいいのに、なかなかいっぱいにならないのは
やはり場所的な問題でしょうか。
次は9月のメルビッシュにしました。雰囲気だけ「湖上」です(^^;

No title * by めーちゃん
格安オペラと言えば、動物のお医者さんのハムテルの母です。
映画では、プリティウーマンで観賞に行くシーンがあります。

好き嫌いが分かれるらしいですが、
どうなんでしょうね?

No title * by 美月
めーちゃん
オペラはなんでも大好きです(^^

2015-06-07 (Sun)

「ソロモンの偽証」 宮部みゆき

「ソロモンの偽証」 宮部みゆき

これは単行本だと全3冊、文庫本だと全6冊、図書館だとまとめてくるので2wで読み切るのはキツイかもしれないと思い、文庫本の方を買った。5000円近い出費は家計にひびいたが読んでよかったと後悔なしのおもしろさだった。6冊、一気読み!映画化されて公開中だが、読むのもおもしろいよ。最後には20年後の藤野涼子の書き下ろし中編も収録されている。映画では涼子は教師になっているようだが、こちらでは弁護士となり、あの杉村三...

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これは単行本だと全3冊、文庫本だと全6冊、
図書館だとまとめてくるので2wで読み切るのはキツイかもしれないと
思い、文庫本の方を買った。5000円近い出費は家計にひびいたが
読んでよかったと後悔なしのおもしろさだった。6冊、一気読み!
映画化されて公開中だが、読むのもおもしろいよ。
最後には20年後の藤野涼子の書き下ろし中編も収録されている。
映画では涼子は教師になっているようだが、こちらでは弁護士となり、
あの杉村三郎(正式に私立探偵になった)と「偽証事件」を
解決する。こちらもおもしろい。
やはり涼子は弁護士だよ。教師は健一くんであってしかるべき。

ストーリーは1990年のクリスマスイヴの深夜、中学生の少年が校舎の屋上から
転落死することから始まる。
少年は自殺なのか、他殺なのか。
うわさがうわさを呼び、いろんな負の感情が表面化し、ナゾの告発状も登場し、
イヤな先生やら、ありがちなTVレポーターやら、事なかれ主義やら、etc.のなか
事実は大人たちの手によってヤミに葬られそうになる。
しかし、それでは納得できない!と中学生たちが決意する。
「自分たちで裁判をやろう。真実を明らかにしよう」と。

いつもながら、宮部さんの人間観察の鋭さに脱帽する。
しかも、この年頃の少年たちの心理を実によくとらえている。なぜこんなにと感服。
そして、誰もがもっているよろしくない精神、これがいかんともしがたく、
そうそう、あるある、と頷きつつ、自分のあさましさも知らされる思いだ。

誰もが一人きりじゃない
辛く苦しいことは人生にいっぱいある、
でもつながりを信じて、負けないで生きていこう、
あさましい大人にならないように、心を涼やかに、
胸をはって歩いて行こう、
きっと素晴らしい人になれるに違いないから。

素直にそう思える青春の書。
大人になってしまった青春の、さなかの青春に捧げる。

sgmmamama.png





No title * by めーちゃん
当方の小説はこんな人情のひだまで書けず、
まだまだ修行が足りませんな。
最近、と言っても一年前読んだきりです>小説
なんか、ハウツーものと、図説系です。
参考になるのに、読めよ、私。

No title * by non
私も先日図書館でハードカバー3冊借りて
数日で一気読み(笑)しましたが~
美月さんの文庫本の感想を読んで
え~っ( ̄□ ̄;)と思いました。
ハードカバーのラストは
あの生徒(副弁護人)のその後が描かれていて(名前忘れました~)
彼は教師となって母校に戻ってくるのです。

それでは文庫本の6冊目だけ読まなくては~

宮部みゆき
あれだけの文章を一気読みさせる力って
本当にすごいですよね~

No title * by 美月
>めーちゃん
私の方はハウツーものや理系ものはほとんど読んでおりません。
やっぱり小説の方が性に合ってるわ。

No title * by 美月
>nonさん
そうそう、弁護人助手の少年=野田健一くん、
教師になって母校に帰ってきますよね、そこで本編は終わり。
で、そのあとに文庫本では別作で、弁護士:涼子VS探偵:杉村三郎
の中編が収録されてます。
ぜひ、6冊め、お読みください(^^v

2015-06-07 (Sun)

「賢者の愛」 山田詠美

「賢者の愛」 山田詠美

谷崎潤一郎の「痴人の愛」と意識的に対比させて書かれている。「痴人」は譲治が西洋人っぽい顔つきと体つきの15歳の少女奈緒美を見初め、理想的な女性に育て上げようとする。譲治は28歳。光源氏と紫の上を思わせるが、奈緒美は妖艶なナオミへと成長し、譲治はその美の前に屈服する。虐げられつつ無上の幸福を噛みしめる。一方、「賢者」は主人公は高中真由子。少女のころから慕っていた初恋の人を、いつの間にか親友(?)の百合に...

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谷崎潤一郎の「痴人の愛」と意識的に対比させて書かれている。
「痴人」は譲治が西洋人っぽい顔つきと体つきの15歳の少女奈緒美を
見初め、理想的な女性に育て上げようとする。譲治は28歳。
光源氏と紫の上を思わせるが、奈緒美は妖艶なナオミへと成長し、
譲治はその美の前に屈服する。虐げられつつ無上の幸福を噛みしめる。

一方、「賢者」は主人公は高中真由子。
少女のころから慕っていた初恋の人を、いつの間にか親友(?)の百合に
とられてしまう。二人の間に生まれた男の子が直巳(なおみ)
真由子は、愛する父が自殺した原因にも百合が絡んでいたことを知り、
百合への復讐を誓う。
直巳を意のままにする。自分の性に屈服し、自分から離れられない男に
する。22歳下の直巳を、時間をかけてじっくりと復習の手段として育てていく。

谷崎の「痴人」があくまでも性愛と人間存在そのものをまっすぐ追及したもの
であったのに対し、この「賢者」の方は「復習」というストーリーがある。
心の「黒い塊」、しかしそれが突き詰めていけば長い愛情であったこと、
それが復習の行き着く先であったことを知る。
人間の感情の複雑さは本人にもコントロールできないものなのだ。

濃厚な復習劇のラストは、やはり谷崎の「瘋癲老人日記」を思わせる
ものとなっていて、はかなくて悲しい、哀しくて幸せ、こうなってしかるべき、
というなんとも言い難いもの。
私たちは自らの愛の前に滅び、無力にひれ伏すしかないのだということか。


fc2blog_20150607134052d89.jpg
ちょっとこの直巳が…納得できましぇん。



2015-06-07 (Sun)

「億男」 川村元気

「億男」 川村元気

本屋大賞にノミネートされていて話題本ということで、図書館予約に入れていたのがまわってきて読んだのだけど。作者のことは映画界で活躍している人という知識程度しかない。前作の「ねこ」の写真がかわいかった本も読んでいない。なんとなく「夢をかなえるゾウ」に似ている。ただガネーシャは関西弁で笑わせてくれる分まだよかったが。主人公一男は弟の3000万の借金の肩代わりをして(←そんな必要ありません)図書館司書とパン工...

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本屋大賞にノミネートされていて話題本ということで、図書館予約に
入れていたのがまわってきて読んだのだけど。
作者のことは映画界で活躍している人という知識程度しかない。
前作の「ねこ」の写真がかわいかった本も読んでいない。
なんとなく「夢をかなえるゾウ」に似ている。
ただガネーシャは関西弁で笑わせてくれる分まだよかったが。

主人公一男は弟の3000万の借金の肩代わりをして(←そんな必要ありません)
図書館司書とパン工場のダブル就労(←いいのか?)で
昼夜を問わず働きずめの毎日。
妻は長女をつれて出て行った。
ある日商店街の通りすがりのおばあさんにもらったくじ引きで3億円を当てる。
しかしこんな大金、いったいどう扱っていいかわからない一男は、大学時代の
無二の親友九十九(つくも)に会いにいく。
九十九は卒業後一男の前から姿を消し、今では成功したIT起業家として
巨万の富を得ている。
大金に慣れている九十九なら、今の一男に有意な答えをくれるに違いない。
ところが、あろうことか、九十九はその3億円を持って失踪してしまった。
途方にくれた一男は、九十九を知る起業仲間の(お金持ちの)友人たちを
次々とたずねていくのだが・・・・・

文章が軽いのでサッサと読めてしまった。
しかし、これといって有意義な示唆もなく、なるほどと思う内容もなかった。
お金がなければ幸せにはなれない。
お金があるだけでは幸せにはなれない。
両者は一対。
こんなことは誰でもわかっとるわい、と思った、、、のだが、

ちなみにこんなのもありました。
→「富裕層の心に刺さると話題のベストセラー本、『億男』著者が本当に見た億万長者の世界」
あら、そうなの、私がお金持ちじゃないから、わからなかったわけなのね。
いやーん、笑っちゃうわ。
富裕層のあなたは読んでみてください(^^;
貧乏人にはわかりませんでしたが。

無題oku