第424回定期演奏会「メタ」シリーズ<マーラーの改訂>メンデルスゾーン: 序曲『静かな海と楽しい航海』作品27 権代敦彦: 子守歌-メゾ・ソプラノ、ピアノ、児童合唱とオーケストラのためのシューマン[マーラー編]: 交響曲第3番変ホ長調 作品97『ライン』 [指揮]川瀬賢太郎 [メゾソプラノ]藤井美雪 [ピアノ]野田清隆 [コンサートマスター]後藤龍伸名古屋少年少女合唱団名古屋フィルハーモニー交響楽団◆ロビーコンサートモー...
「メタ」シリーズ
<マーラーの改訂>
メンデルスゾーン: 序曲『静かな海と楽しい航海』作品27
権代敦彦: 子守歌-メゾ・ソプラノ、ピアノ、児童合唱とオーケストラのための
シューマン[マーラー編]: 交響曲第3番変ホ長調 作品97『ライン』
[指揮]川瀬賢太郎
[メゾソプラノ]藤井美雪
[ピアノ]野田清隆
[コンサートマスター]後藤龍伸
名古屋少年少女合唱団
名古屋フィルハーモニー交響楽団
◆ロビーコンサート
モーツァルト:フルート四重奏曲ニ長調 K.285
富久田治彦 (フルート) 瀬木理央 (ヴァイオリン)
小林伊津子 (ヴィオラ) 幸田有哉 (チェロ)
5月23日(土)4:00pm開演
愛知県芸術劇場 コンサートホール

演奏に先立ってロビーでモーツァルトの四重奏を聴く。
聴きたい人だけが立ったままで聴いていく。
ここで人の足を止めおくことができることこそ演奏家の醍醐味。
こういうのが音楽の原型なんだよなぁ…と癒されつつ。
1曲目は実にメンデルスゾーンらしい序曲で、
穏やかで美しく優雅、そして溌剌とのびやかに、爽やかに、
とても素晴らしい♪
2曲目は2001年大阪池田小の事件の被害児童のお母さんの手記を元に
鎮魂歌にと作曲されたもの。
演奏を前に川瀬さんと権代さんのトークがあった。
権代さんは封印するつもりであった曲を、川瀬さんがここで取り上げて
くれたことに感謝、とのお話。
曲は、暴力的・破壊的な、もの凄く悲惨な音がホール全体を怒涛の勢いで満たし、
藤井さんのメゾソプラノが「ねむれ、ねむれ・・・」と、呪文のようにお念仏のように
無機質に繰り返していく背後で、子供たちはそれぞれに明るい声を発する。
人生に幾多の悲しみや苦しみがあるが、その最たるものが子を亡くす親の
気持ちであると思う。その悲嘆はなにをもってしても寄り添うことはできない。
善良な魂が完成された、神は悪の世から救い出してくれた、永遠の命を授かった、
…と言われても、宗教心のない私は、とても癒されることはできないだろう。
権代さんの音楽に大きな感銘を受けたし、名フィルの演奏も素晴らしかった、
が、もう一度聴く機会があったとしても、もう聴くことは無理だなぁ。
客席にも泣いている人は多かったし、ステージ上で涙をぬぐっておられる姿も
拝見した。この共感が鎮魂となれば幸いではあるが。
休憩で気分をリフレッシュして、3曲目。
「ライン」は大好きな曲だし、演奏も素晴らしくて、よかった。
マーラー版と通常版の違いは一応予習して行ったのだが、
「ここ」という場所は素人ではわからないで聴いていってしまう。
マーラー版の方が重すぎず、大きすぎず、テクスチャーが際立ち、
すっきり味わえる、ってことだけど(^^
まあ、3曲目に「ライン」があってよかったです♪
被害男児のお母さんと
○間は、セレブパーティーで会っていたそうです。
引き寄せの法則の恐ろしさを感じで
縁起のいいもので武装しています。
私も2曲目が重すぎて1曲目の印象が薄れ、3曲目が上滑りになって
しまった感じでした。
権代さんが言われたように今後封印されてしまうのであったら
今回聴く機会をもらえてほんとうによかったと思います。
しかしもう一度聴くか?と言われると、ためらってしまいます。
川瀬さんが「(みなさんは音楽に)癒しを求めて来るか、
リラックスを求めて来るか(わかりませんが)」を言われたのを
しばらく考えていました。自分はどうなのだろう…
「快感」をもたらさない音楽の意義って… ?
モーツァルト、よかったですね~♪
やっぱりすごい!天才だなあ!(*^^*
あの音の世界は他の誰にもない、唯一のものですね。
少女の頃はモーツァルトは好きでなかった。
トシとともにようやくそのよさ、偉大さがわかってきました♪
マーラーはお嫌いですの?
幸せはうつる、と言いますね(^^
楽しげな人といっしょにいると自分も「楽しい気質」になるそうで。
とはいえ、その余韻が大きくてシューマンを普通に聴けていなかったし、最初のメンデルスゾーンの印象もどこかへ行ってしまった感じです。でも、こういう作品が定期にあってもいいと思います。現代の作品が扱われない定期演奏会なんておかしいですから。
思い出して素直によかったのはロビー・コンサートです。あの四重奏はモーツァルトの天性が伝わる傑作ですね。