名フィル第405回定期演奏会「ガイア」シリーズ<火-始まりの花火と黄金の羽根>ナッセン: 花火と華麗な吹奏 作品22プロコフィエフ: ピアノ協奏曲第2番ト短調 作品16ストラヴィンスキー: バレエ『火の鳥』全曲<ポストリュード>チャイコフスキー:四季 作品37bより9月「狩」,10月「秋の歌」,11月「トロイカ」,12月「クリスマス」[指揮]マーティン・ブラビンズ [ピアノ]上原彩子[コンサートマスター]田野倉雅秋名古屋フィル...
「ガイア」シリーズ
<火-始まりの花火と黄金の羽根>
ナッセン: 花火と華麗な吹奏 作品22
プロコフィエフ: ピアノ協奏曲第2番ト短調 作品16
ストラヴィンスキー: バレエ『火の鳥』全曲
<ポストリュード>
チャイコフスキー:四季 作品37bより
9月「狩」,10月「秋の歌」,11月「トロイカ」,12月「クリスマス」
[指揮]マーティン・ブラビンズ
[ピアノ]上原彩子
[コンサートマスター]田野倉雅秋
名古屋フィルハーモニー交響楽団
9月21日(土) 愛知県芸術劇場 コンサートホール

演奏の前にブラビンズさんのプレトークあり、来季ラインナップについて
内容の意図や聴きどころなどのお話を聞くことができた。
ところが私の1Fの周辺では熱心に聴いている人は少数派で、悲しく思った。
人の話は心を傾けてよく聞く、日本人の美徳はどこに?です。
1曲目、ナッセンの「花火~」は初めて聴いたのだが、非常に鮮やかな情景が
パ~ッと広がる小曲で、いきなり気持ちを掴んで引き込んでいく素敵な選曲。
2曲目プロコフィエフの上原さんのピアノが実に素晴らしかった。
上体を崩さず、スクッとした姿勢で、なんなく弾いているように見えるのは
腰や腹筋・背筋を十分に駆使されているからだろう。
力みを見せず、音をストレートに、雄弁に伝えてくる圧倒的なピアノ。
この日のピアノの調律は特に素晴らしかったように感じられて、
「いつもピアノ?」と思うほどでした。上原さんの力量のせいでしょう。
後半は「火の鳥」全曲。
最初、こういう曲を最後に持ってきて、コンサート全体の座りはどうなのか、
うまくまとまるのかなあ、などと思って行ったのだけど、それは杞憂だった。
これがラストに感動のヤマを持ってくる意図的な構成になっていて、
単純に私はおおいに感動してしまったわけでありまして。
わざわざバンダを多数配置した趣向は、悪くはなかったけど特別効果があった
というほどでもない感じがしたけども、聴衆を楽しませてやろうという優しさを
受け取って素直に喜んで帰った次第。
終演後のポストリュードとして、上原さんのミニコンサートという形で
ソロピアノが聴けたのは実にラッキーでした。
チャイコフスキー「四季」から9月~12月を演奏してくださったが、
これがまた情感たっぷりで素晴らしい演奏でした。
上原さんのピアノにすっかり魅せられたのと、名フィルが、こういうプログラムで
十分に聴かせてくれることにあらためて感動した9月定期、想定以上でした。
ブラビンズを聴くのは今季4度目でしたが、今回でようやく彼の意思がオーケストラの隅々にまで行き渡ったように感じました。火の鳥では、田野倉コンマス以下、全てのソロパートがバッチリ決まり、全員が自信を持って演奏しているようでした。
それにしても、名フィルっていつからこんなにリッチでゴージャスな音を出すオーケストラになったのでしょうね。来季のコリに凝ったプログラミングが楽しみです。
コメントありがとうございます(^^
金曜と土曜の違いとかあったのでしょうか、単純に感動して帰りました(^^
私は「火の鳥」がどう納まるのかなぁ・・・・と思って行ったので、
そうなるのか…と思い、ああ、なるほど、いいね~♪と思いました。
しかし、毎回個性的なブラビンズさんですね。自分ひとりでは消化しきれないと思いますが、
こうしてみなさんのご意見を聞かせていただけることに感謝しています。
上原さんは文句なしのGREAT!でしたね(^^
昨晩、TVでオゾネのタコ先生ピアコン1番を聴き、いろいろ「へぇ~」と思いました。
ああいうのが正統なのですか?すごくジャズ的だと思いました。
ありがとうございます(^^
>名フィルのキラキラと輝くような音色
はい、キラキラ♪、とてもよかったですね~!
あれで最初っから心を鷲づかみにされました。すごく素敵でした。
ブラビンズさんは今季毎回「おや、そうきたか」と思わされていますが、
みなさんの喜びとして受け取られるといいですね。
田野倉さん、他、チェロもよかったし、菅もよかったと思いました。
名フィルの進化、うれしいです。期待して来季も楽しみたいと思います(^^
ビバルディだけと思ってました
その時は少し即興も交えての演奏であり、やはりジャズの雰囲気がありました。これはジャズ出身の小曽根さんの真骨頂であり、作品のオーソドックスな演奏ではありません。
名フィルが来シーズン演奏するので、今から楽しみです。
さっそくお返事くださり、ありがとうございます。
小曽根&秋山和慶さん:広響のをTVで聴いたのですが、
すごく楽しくて、身体が動き出すくらいジャステイストで、
ほんとうにショスタコーヴィチなの?と疑いを持ってしまうほどでした。
(もちろん、これはこれで素晴らしい演奏だったのですが)
来季2月のはポーガ(指揮)イェゴン(ピアノ)両氏とも初めてであり、
いろんな期待が膨らみます。正統派的な演奏も聴いてみたいですし、
どうなるのか、楽しみにしています(かなり後ですけどね(^^;
チャイコフスキーのもすごく素敵ですよ。
とてもロマンチックで、映画を観ているような感じで、
いきなりロシアに住んでる気分になります(^^
若けりゃ「どうしてそんなに違うのか」について表面上丁寧に(内心では激しく)議論しようとするかもしれませんが、馬齢を重ねた今では敢えて議論をするよりも、様々な感想を読むこと自体が楽しみとなってきました。
だから今回の『火の鳥』に関する感想の違いは面白い・・・twitterを見ると私は少数派ですが、良かったという人もその内容は様々で、だからこそコンサートへ行く楽しみがあるのだと思います。
それにしても上原彩子は見事でした。
N響の名古屋定期でプロコフィエフ3番を聴いたことがあり、それが絶品だっただけに大いに期待して聴きに行きました。そして期待に応える名演で、ポストリュードの『四季』も素晴らしく、こうなるともっと様々な曲を聴きたくなります。