2013年本屋大賞1位だった歴史経済小説。出光興産の創始者:出光佐三をモデルにした自伝的小説だ。主人公は国岡鐵造という名前になっており、あくまで「小説」であるが、読めば、石油業界のことや当時の詳しい情勢などをこれまで知らなくて本当にごめんなさいと言わねばならない感動のストーリーだ。出光(小説では国岡商店)の社風もすごいし、社員のみなさんもすごい。ただ辣腕というのではなく、確固たるポリシーを持って、その...
出光興産の創始者:出光佐三をモデルにした自伝的小説だ。
主人公は国岡鐵造という名前になっており、あくまで「小説」であるが、
読めば、石油業界のことや当時の詳しい情勢などをこれまで知らなくて
本当にごめんなさいと言わねばならない感動のストーリーだ。
出光(小説では国岡商店)の社風もすごいし、社員のみなさんもすごい。
ただ辣腕というのではなく、確固たるポリシーを持って、そのもとに
ぶれることなく持てる力のかぎり精進努力するというところが素晴らしい。
私たち凡人はついつい文句を言って努力を迂回する道を探そうとするし、
なにかと右に左にと軸はブレブレ、あげくにただの保身に終始してしまったり
ということになりがちだ。
正しいと思う道を貫け、けして妥協するな、人を第一に大切にせよ。
儲けるのではない、人々を幸せにする、国を豊かにする、それが商売だ。
この主人公たちの生き方、仕事の仕方は、遠い昔に置き忘れてきた
日本人が共有してきた魂のDNAにダイレクトに語りかけてくる。
そのピュアな精神が多くの読者の心をつかんでいるのだろう。
イランの石油を買いにいくために、イギリス海軍の海上封鎖の中、
命がけの隠密航海でホルムズ海峡を渡る部分が実に手に汗握る迫力。
いちばん読ませるところだ。
百田さんの小説にはいろんなジャンルがあり、個々の好き好きもあるが、
この作品は全ての人に愛読されると思われる。
おじさま族にもおすすめの一冊。
上下2冊だが、スイスイと読めるので、3,4日で読了OK。
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> 私は百田さんのご本人のイメージが強くて
> (おもろくて言いたいこと言う探偵ナイトスクープなおっさん)
私はツイッタでフォローしてるんですが、そちらのイメージもなかなか
個性的(^^;でありまして、、、(笑
まあ、本人と作品は別物とわりきって。(^^
これはマジで感動作だったよん。
私は百田さんのご本人のイメージが強くて
(おもろくて言いたいこと言う探偵ナイトスクープなおっさん)
まだなかなか本が読めてません。
「永遠の0」が積んである(汗)