「レ・ミゼラブル」をようやく観てきました。とてもよかった。もう出だしからラストまでずっと号泣。目が腫れたよー(^^;舞台で観たときももちろんとても感動したのだけど、映画にはまた違った魅力がある。舞台だとどうしても俳優さんの演技を中心に観てしまうのだけど、映画は作品としての素晴らしさが際立って感じられるものでした。貧しさから一切れのパンを盗んでしまう、それがもとで苦しい囚人の生活を19年も送る、せっか...
とてもよかった。もう出だしからラストまでずっと号泣。
目が腫れたよー(^^;
舞台で観たときももちろんとても感動したのだけど、映画にはまた
違った魅力がある。
舞台だとどうしても俳優さんの演技を中心に観てしまうのだけど、
映画は作品としての素晴らしさが際立って感じられるものでした。
貧しさから一切れのパンを盗んでしまう、それがもとで苦しい囚人の
生活を19年も送る、せっかく助けてくれた司祭さまの銀食器をまた盗んで
しまう、しかし深い救いを得て、更生を誓う、、、
これが誰もが知ってるレミゼの始まりだけど、小さい頃の私は、このことを
ホントにしみじみと身にしみる自分のものとして感じ取ることができなかった。
しかしこの共感の深さの違いが、この後の作品のすべての理解の深さを
左右するわけであって、やはり「少年少女世界名作全集」みたいなのは
あってよしなのか?といつも思ったりするわけです。
極貧の中で何とか娘を育てたいと願うフォンテーヌの思い、
コゼットを得て生きる喜びと意義、神の救いを実感するジャン・バルジャン、
一方、彼を執拗に追うジャベールの思い、
フランスを変えようと戦う若者たち、
全てが必然の、深い深い愛の物語でした。
「愛なしでは生きられない」こんな歯の浮くような言葉は何度も聴いて
知ってる。だけど、ほんとに「愛」のない世界で孤立無援な自分を思って
みたことがあるだろうか。
このトシになってからでこそわかるレミゼの世界の深さというのが
確かにあるんだなあ。
またもう一度観たい、そして機会あれば何度でも繰り返し観てみたい
と思わせる名作でした。

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