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サマーらいぶらりー

夏休みの図書館は子供だらけだ。
机と椅子はすべて高校生に占拠されている。
みな、参考書やら宿題提出ノートやらを持ち込んで動かない。
大人市民の座る余地は「キッズエリア」の白雪姫が7人の小人と
食事をしたような椅子とテーブルしかないのである。

画集を見る予定で行ったが、スペースがないので、
書棚の横にある「チョイかけ椅子」で見ていたら、
オシリが痛くなり、重いので肩が凝った。
書棚の回りをペタペタ動きまわる子供たち、
やむを得ず引率で付き合わされてヒマ顔な夏休暇のおとうさん。
高校生たちは熱心に勉強しているのかというと、こちらも
疲れているのだろう、アクビしてたり、ボーっとしてたり。

そもそも、図書館の勉強スペースは、館内の資料を閲覧しつつ
利用するためのものであって、
エアコンと、消え入りそうな薄弱な意志を注入するためのスペース
ではなかったはずだ、が、
視点をかえれば、親にとっても役立つ(大きなジャマが片付く、ともいう)
場所であるだろう。

しかし、いつもここを「マイ書斎」にしておられる人生の諸先輩方は
夏休み中はどこに行かれているのだろう?
まあ、少年たちよ、8月はあと1日、せいぜいがんばりたまえ。


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子供ためのシェイクスピアカンパニー「リチャードⅢ世」

8月25日、愛知県芸術劇場 小ホールにて、
この時期恒例の「子供ためのシェイクスピア」で「リチャードⅢ世」を観た。
舞台は、いつも机と椅子だけで構成され、黒づくめの衣装の俳優さんたちの
手拍子と舌打ちのような音で切り替わり、展開していく。
脚本・演出の山崎清介さんが、毎回シェイクスピアに似た人形を連れて
登場し、腹話術のような会話でストーリーが運ばれていく。

「子供のための」と言っても、大人のための完成された作品だ。
もちろん、理解度の高い子供さんは楽しめるのだが。
しかし、古典劇のまま演じられるシェイクスピアは、たいてい半ばで、
記憶がとぎれそうになる自分との闘いの時間(^^;せめぎあい
があるのだが、この劇団にはない。ワクワク、ドキドキがずっと続く。
わかりやすく、愉快に、しかし深刻に、深淵に、独特の世界が描かれていく。
今回の「リチャードⅢ世」もとてもおもしろかった。
策略を張り巡らし、成功を手にしたリチャードの挫折、破滅・・・
もっと名古屋にも年数回きてくれるとうれしいのだけどなぁ(^^

0902richard1-280.jpg


冥土めぐり

芥川賞を受賞した表題作と、「99の接吻」収録。

過去の少女時代の裕福な生活の記憶にしがみついて暮らす母と、
重度な浪費癖の弟の二人に翻弄されて成長した主人公奈津子は、
夫が脳の病気を発病して8年、すべてに疲れ果て、絶望していた。
偶然、母の思い出の高級リゾートホテルの割引利用券を手にした
奈津子は「二度と見ることはないだろう」と夫とともに部屋を出た。

旅の中で、夫の無邪気、というよりも、もっと「動物的な天然さ」の
ようなものに改めて向き合っていくうちに、過去を整理し、自己を
再生していく主人公の心理の流れを描いている。
純文学ジャンルなので、ストーリー展開のおもしろさというものは
ないのだが、鹿島田さんの卓越した文章に感服する。
完全にそぎおとして無駄がなく、かつ濃厚な特徴を持っている。
それは「99の接吻」でも強く出ているが、表題作のほうが
さらに素晴らしく完成された印象がある。
小説としては「99の接吻」の方がおもしろかった。
太宰と谷崎と三島が集まって練り上げた、そんな感じの作品。
強烈な個性を持つというのは天性でもあるのだろうけど、
やはり素晴らしいなあと思った。

冥土めぐり冥土めぐり
(2012/07/07)
鹿島田 真希

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ダスキン、三菱メンテ、耳鼻科

お盆前の話。ずーっと鼻の調子が悪くて、古いエアコンが気になっていたので、
ダスキンさんに久々のエアコンクリーニングを頼むことにした。
すぐやって!というむちゃブリに応えてくれた上に、暑い中、汗を流しつつ、
しっかり熱心に、念入りにやってもらって、感動。きれいになりました。
ところが再稼働の時点で問題発生、すわ・・・熱中症か・・・
しかし、スピーディーで誠意ある対応にて、無事問題終了しました。
さすがダスキンさん、創業の精神が行き届いてるなぁー(^^と
感心したものでした。
この時きてくれた三菱メンテナンスの人もまた、汗かきつつ、テキパキと
笑顔でやってくれました。グッジョブ。どちらも素晴らしかった。
お二人の作業服の背中がグレートに見えました。オリンピックなみのうるるん。

しかし鼻の調子はやっぱり悪いので、意を決して、耳鼻科に行ってみました。
歩いて数分のところにあるので、行ってみようと決意したのだけど、
ところがちょっと愉快でない感じにあしらわれて帰ってきました。
ま、こんな細やかな症状でお医者に行った私が悪いのだけどもさ。

誠意は自然と外ににじみ出るよね。
ま、そんなところで、秋に向けてがんばりましょう。


お盆休みは、

という表題にしたけど、それらしい休暇っぽいものはなかった(^^;
Mが土曜に来たけど、来る日にゲリラ豪雨ってやつでJRも近鉄も
止まってしまい、結局深夜、日付が変わるころにやってきた。
次の日曜はオット仕事のため、しかも早朝集合のため、4時起床、
あたふたと寝て、起きて、出勤、で、帰宅はこれも深夜。
なんかもうわっからん・・・という状態であったが、食べるものだけは
たーんと食べ、飲むものも、たーーーんと飲んだ(笑
で、Mは「休みが少ない」と文句たれつつ月曜には帰り、
結局、胃腸とサイフが疲れただけの夏休みでした。
なーんにも休まらんかったなぁーーー。
Mは関西在住後もずっと言葉も変わらずにいたのだけど、
今回「マクド」と言った、マックじゃなくて。
ああ、大阪の子になったんだ、と思った。


楽園のカンヴァス

キュレーターであり、MoMAに勤務していたこともある原田さんの
美術史に絡めた意欲的な長篇。
直木賞にノミネートされていたが、残念でした。
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それは真っ赤な贋作か、知られざる真作か? 傑作アートミステリー!
ニューヨーク近代美術館(MoMA)の学芸員ティム・ブラウンは、スイスの大邸宅でありえない絵を目にしていた。ルソーの名作『夢』とほとんど同じ構図、同じタッチ。持ち主の富豪は真贋を正しく判定した者に作品を譲ると告げる。好敵手(ライバル)は日本人研究者、早川織絵。リミットは七日間――。カンヴァスに塗り籠められた真実に迫る渾身の長編!
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(↑新潮社サイトよりコピー)

ルソーの「夢」は、濃厚な、引き込まれるような不思議な魅力を持った作品、
本物は見たことはないけど、誰もが知っている名作だろう。
ナゾの微笑をたたえ、右側に手を伸ばしたヤドヴィガ(と呼ばれる女性)は
何を見ているのか?
私はずっと、その先に恋人がいるのだと単純に思っていたのだけど、
美術史に詳しくはないし、ルソーの生涯についてもよく知らなかった。
今回、非常に興味深く、おもしろく読みました。
この頃の、パリの新時代の芸術家たちが作中にたくさん出てきて、
そういう点からも、好きな人にはたまらない、一気読みの作品です。

最初、オリエから語られる部分はちょっと前置きが長い感じがするけど、
ティムが語り手になると、グイグイと読ませていきます。
ただ、読後感として、全体やや出来すぎ感もあり。
しかし、クライマックスに向けては涙なしには読めない感動作。
専門知識はないけど絵が好き、絵の向こうの世界を見るのが好き、
そんな人はぜひ一読を(^^

楽園のカンヴァス楽園のカンヴァス
(2012/01/20)
原田 マハ

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名フィル7月定演評

数日前に日経の夕刊に名フィル7月定演評が載っていたのでメモ。
音楽評論家 上田智美さんの文章(要約させてもらいました)
(「」部分は引用させてもらいました)
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ブラビンスが登場するやいなや、会場は温かな歓迎ムードに満ちた。
この指揮者の人徳だろうが、今回はブラビンスの名フィルにかける心意気を
味わうに最適の舞台、奏者も聴衆も高揚した面持で臨んだだろう。

全曲すべて名フィル初挑戦となるマエストロ思い入れあふれる選曲。
ウォルトンのヴァイオリン協奏曲は、コンマス田野倉のお披露目も兼ねる
心憎いお膳立て、
「華麗なる超絶技巧が叙情あふれる旋律線上に縦横無尽にちりばめられた
息を呑むほどにエレガントな逸品」

今後ブラビンスに望むのは、単に楽団の演奏レベル向上ではなく、
「日本人がヨーロッパの古典音楽をやるということがどういう意味を
成すのかを、私どもの目線に立ち考えて生きるという共棲の心構えと
体現である」
「古典音楽の揺籃の地であるヨーロッパ出身の英国人指揮者が、
日本の高水準オーケストラの常任となる意義は、今やそういうことである」
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最後の部分がわかりにくい(^^;
まあ、誉めてあるのだけども・・・
日本のオケならではのクラシック音楽を、名フィルならではの個性を、
ブランビンスさん、どうぞ常任として構築していってください、
自分の持ってるものを与えるだけではなく、共に新たに創り上げてってね、
ってことでしょうかね、と読みました。


ボストン美術館「日本美術の至宝」展 名古屋

3日(金)名古屋ボストン美術館にて「日本美術の至宝」展(前期)鑑賞。
「東洋美術の殿堂」とされるボストン美術館の日本コレクション約90点を
前・後期にわけて展示。
フェノロサ、ビゲロー、岡倉天心の功労を解説しながら、これまで日本で
見られなかったあの名作の数々を一堂に見せてくれる。

蕭白の「雲龍図」、等伯の「竜虎図」など、あまりにもあこがれてきたので
実際に目の前に見せられると、かえって実感がわかない。
「きっとこんなふうなんだろうな」とイメージしてきたものと、
実物の迫力とは寸分たがわず見事に拮抗するものなのに、
あいたい、あいたいと願い続けていたおもいびとが、実際に現れた時の、
そんな感じ、というか・・・
この目で見られて、感動したことは違いないのですが、しすぎというか。

会場内は非常に寒い。作品保存のために室温が下げてあり、
ショールを借りられるのだが、とにかく凍えた。
外は酷暑。これから行かれる方は厚手の上着を持参されるといいですね。
後期はもっとマシな感想を書けるようにします(^^




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