ウディ・アレン監督の新作。この映画の楽しさや魅力をどう伝えればいいのか、「ウディ・アレン風味」がたっぷりつまっているが、さらにもう一味これまでの作風に新たなニュアンスを加味した、風味絶佳な逸品。ギル(オーウェン・ウィルソン)は売れっ子の脚本家。若くして富と名声を得、さらに美しい婚約者イネズもいる。言うことなし、なのだが、彼はありきたりの日々に満ち足りず、本格的な小説家として再出発したいと夢見ている...
この映画の楽しさや魅力をどう伝えればいいのか、
「ウディ・アレン風味」がたっぷりつまっているが、さらにもう一味
これまでの作風に新たなニュアンスを加味した、風味絶佳な逸品。

ギル(オーウェン・ウィルソン)は売れっ子の脚本家。若くして
富と名声を得、さらに美しい婚約者イネズもいる。
言うことなし、なのだが、彼はありきたりの日々に満ち足りず、
本格的な小説家として再出発したいと夢見ている。
イネズの両親とパリにやってきたギルは、何事にも現実主義的な
イネズとのすれ違いを感じ始めていた。
パリに住むことを望むギルの憧れは、1920年代のパリ。
ある夜、ひとりで散歩に出て道に迷ったギルは、真夜中12時の
鐘とともに現れた旧式のプジョーから誘われて乗り込み、パーティ
に加わると、そこには、スコットとゼルダと言うフィッツジェラルド
夫妻がいた。しかも、ピアノを弾いているのは、コール・ポーター
だと言うではないか。そして、主催者はジャン・コクトーだと!
そしてそして、あの知った顔、へミングウェイもいる。
なんと、ギルは1920年代にタイムスリップしてしまったのだ。
次の夜もプジョーに乗り、ガートルード・スタイン女史のサロン
を訪れたギルは、ピカソに会い、妖艶な愛人アドリアナに
一目ぼれしてしまう・・・・
著名人が次々と出てくる。他にも、
ダリ、マン・レイ、ルイス・ブニュエル(映画監督)、エリオット、
ジョセフィン・ベイカー、ロートレック、ゴーギャン、などなど。
(マルセルもチラッと見えた)
それがみんな、本物そっくりさんになっていて、興味深いのだが、
あれ、あの人は…?なんて思ってるうちに映画は進んでいくので、
予習していけばよかったと思った…(^^;
→公式サイト
ロマンチストでなくても、誰もが「古き良き時代」を懐かしむ。
「あの頃にもどりたい」と思う気持ちを捨てきれない。
ギルの憧れの1920年代にいるアドリアナもやはり、1890年代の
ベル・エポックに憧れている。そういうものだ。
結局、過去への憧れは現実からの逃避の裏返し。夢の世界。
現実に戻って、しっかり現実を見れば、現実に生きている自分の
意味がわかるし、過去への憧れの中では見えなかったものが
新たに見えてくる。本当に自分にふさわしい生き方や、
ふさわしいパートナーが見えてくる。
「お か わ り」
お願いしますんm(_ _)m←切実
私は来月なんだけど、
もうそれ考えただけで今から鬱……