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花笑み*マイ・フェイバリット

ワンコと映画と演劇と音楽と本とおいしいものと… 好きなもの、お気に入りのものについて書いていきます。

Top Page › Archive - 2012年04月
2012-04-29 (Sun)

「共喰い」田中慎弥

「共喰い」田中慎弥

芥川賞受賞会見で注目を浴び、図らずも広く読まれることになった作品。あのときは会場で、その前に、無礼で場をわきまえない質問が出て、その険悪なムードを反映しての発言だったのだと参加者の某氏が述べておられましたが…非常に強いエネルギーに充ちた作品。文章も力強く、精密に構築されており、最近こういう作品はあまりなかったなあと思う。ただ、その強さが、狭くて、閉塞感が全面に充満しすぎており、社会を、自己に敵対す...

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芥川賞受賞会見で注目を浴び、図らずも広く読まれることに
なった作品。あのときは会場で、その前に、無礼で
場をわきまえない質問が出て、その険悪なムードを反映しての
発言だったのだと参加者の某氏が述べておられましたが…

非常に強いエネルギーに充ちた作品。
文章も力強く、精密に構築されており、最近こういう作品は
あまりなかったなあと思う。
ただ、その強さが、狭くて、閉塞感が全面に充満しすぎており、
社会を、自己に敵対するものとしてのみ捉えて、自我を深く
追及するも、視点が一点のみでdig、digしていく感じで、
第三者的な客観視点がなくて、共感を拒んでいる。
ちょっと俯瞰的視点を持つことで、パッと広がることも
あるのではないか、人生も、作品も。
すごく力に充ちているが、ドロドロと渦巻き、沸き立っており、
感動するか、というと、そういうのとは違う。

作品のテーマとしての「川」の扱いはすごいと思った。
不潔なもの、汚物、邪悪なもの、あらゆる「負」を内包しながら、
“うなぎ”を育て、うねり、男を飲み込み、生命を生み出す。
作者にとって女性とは、凄まじく、忌み、恐れ、焦がれ、慈しむ、
なんとも表現を越えた超越存在。

なんか、「わけわからん」の感想にて、あしからず(^^;

共喰い共喰い
(2012/01/27)
田中 慎弥

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2012-04-28 (Sat)

ランチ「ビストロ・ダイア」

ランチ「ビストロ・ダイア」

4/26(木)ランチ 新栄「ビストロ・ダイア」ちょっと予約の取りにくいお店らしく(←友人まかせ^^;この日もランチは予約のみで満席だった。ランチは[前菜+メイン(各1皿チョイス)+デザート]で2000円、もう1皿プラスの3000円のコースもあり。3人で行ったので、3皿(^^(前菜)ニース風サラダ新ジャガイモと真サバのテリーヌ自家製サーモンのマリネ(メイン)地鶏の赤ワイン煮こみサーモンのポワレ豚バラ肉のトロトロ煮こ...

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4/26(木)ランチ 新栄「ビストロ・ダイア」
ちょっと予約の取りにくいお店らしく(←友人まかせ^^;
この日もランチは予約のみで満席だった。
ランチは[前菜+メイン(各1皿チョイス)+デザート]で
2000円、もう1皿プラスの3000円のコースもあり。

3人で行ったので、3皿(^^
(前菜)
IMG_0894.jpg
ニース風サラダ
IMG_0895 2
新ジャガイモと真サバのテリーヌ
IMG_0896 2
自家製サーモンのマリネ

(メイン)
IMG_0897 2
地鶏の赤ワイン煮こみ
IMG_0898 2
サーモンのポワレ
IMG_0899 2
豚バラ肉のトロトロ煮こみ

(デザート)
IMG_0903 2
ショコラケーキ
IMG_0902 2
パンナコッタなどミルク系アレンジ

どれも新鮮な野菜がたっぷりで、フレンチなのだけど
くどくなくて、味つけも薄味で、さっぱりと食べられる。
量も多すぎず、少なからず、ちょうどよく、満足感あり。
デザートはショコラのみだったのだけど、私が苦手だと言ったら
急遽パンナコッタやアイスなどを出してくれました。

お店もスタッフも感じよくて、人気なのがわかります。
ただ、場所が、栄からちょっとはずれているので、予約して
行かないと、ブラッと行くというわけにはいかないね。

ワインは[泡+白+赤]の3杯お任せが2100円。
ワインは他のグラスなども豊富で、チョイスもよい。
なかなか素敵なお店です♪


No title * by ハリママ
良いGWの始まりだね♪
美月さんがこんなにお料理の写真を撮るって中々無いんじゃない?
美味しそうで、ご近所さんだったら通い詰めたい。
ジャガイモとサバのテリーヌ?
味が想像できない。
最近テリーヌの本を買った私は興味津々。

No title * by 美月
いや、これは友達が撮ってくれたので…(^^
鯖とジャガイモのテリーヌ、とってもおいしかったよ♪
ポテトのマッシュの中に塩味の鯖の切り身が挟まってる、
と言うか…(?)ですw
さっぱりしてて、鯖の風味がGood!でした。

2012-04-19 (Thu)

「春から夏、やがて冬」歌野晶午

「春から夏、やがて冬」歌野晶午

ミステリ系の賞をたくさん受賞している作者の書き下ろしの新作。おもしろいと聞いたので、読んでみたが…すごく、暗い。暗くて、重い。絶望した人たちが、自分を大切に考えてくれた人に、自らを犠牲にして、最後の役にたちたい、愛のお返しがしたい、と望み、行動するが、ごちゃごちゃともつれあって、悲劇が悲劇を増幅させ、結局、誰も幸福にはなれない。最後まで絶望と孤独と悲哀のみが提示され続け、読んだこちらもどっぼーん!...

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ミステリ系の賞をたくさん受賞している作者の書き下ろしの新作。
おもしろいと聞いたので、読んでみたが…

すごく、暗い。暗くて、重い。
絶望した人たちが、自分を大切に考えてくれた人に、自らを犠牲
にして、最後の役にたちたい、愛のお返しがしたい、と望み、
行動するが、ごちゃごちゃともつれあって、悲劇が悲劇を増幅させ、
結局、誰も幸福にはなれない。
最後まで絶望と孤独と悲哀のみが提示され続け、
読んだこちらもどっぼーん!とその深みに連れて行かれる。
希望はない。
「愛」があるじゃないか、と言うかもしれないが、愛はここでは
全く無力で、愛はかえって悲しみを伴ってくるだけだ。

なんか、こういう系のミステリ、多いなあ。
読後感、悪し。

春から夏、やがて冬春から夏、やがて冬
(2011/10)
歌野 晶午

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No title * by ちゃいむ
音楽鑑賞にも行かず
読書もおざなりになっているので
全然絡めなくてごめん;^^
この本も未読ですが
歌野さんはデビュー当時よく読みました。
新本格が出てきた頃。
あの頃は読書が驚きと楽しみに満ちていたなあー。

No title * by 美月
そろそろ一段落して読書にも集中できる頃かな?(^^
歌野さんはこれまで評判だけで、読んだのは初めてです。
よく出来ているのだけど、ちょっと暗すぎて、まいってしまったー
希望の翼の欲しいお年頃デス(^^;

2012-04-16 (Mon)

「小澤征爾さんと、音楽について話をする」小澤征爾×村上春樹

「小澤征爾さんと、音楽について話をする」小澤征爾×村上春樹

なかなか時間がまわせなかったけど、やっと読んだ。これはとてもおもしろかった!村上春樹が私的に小澤征爾と話したことを、自分でテープを起こして記録したもので、すごくマニアックな内容なのだけど、わかりやすくて興味深いことが、いっぱい盛り込まれている。世の中には「素敵な音楽」と「それほど素敵じゃない音楽」の2種類の音楽しかなくて、「素敵な音楽」を聴くことによって得られる純粋な喜びは、原理的にジャンルを越え...

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なかなか時間がまわせなかったけど、やっと読んだ。
これはとてもおもしろかった!
村上春樹が私的に小澤征爾と話したことを、自分でテープを起こして
記録したもので、すごくマニアックな内容なのだけど、わかりやすくて
興味深いことが、いっぱい盛り込まれている。

世の中には「素敵な音楽」と「それほど素敵じゃない音楽」の2種類の
音楽しかなくて、
「素敵な音楽」を聴くことによって得られる純粋な喜びは、原理的に
ジャンルを越えたところにあり、専門的な音楽教育を受けていなくても、
本能的に感じとれるものだ。
「素敵な音楽」にはなにものにも替えがたい価値があり、
「良き音楽」は愛と同じように、人々に大事な燃料として取り込まれ、
生きるための意欲をチャージさせるものとなる。

という前書きからもう感動的で、
・ベートーヴェンのピアノ協奏曲3番
・ブラームス
・マーラー
・オペラ
などなどと二人の話は尽きず、小澤さんの後書きにいたるまで、
ずっと「ああ~おもしろい~~~」と思いながら一気読み。

「たたたー」「たぁたぁたぁー」「たわぁたわぁたわぁー」と、
いわゆる行間を読む演奏・会話する演奏の話など、
なるほどなるほどー、と思ったり、
また、「マーラーなんて誰もやらなかったよ」と聞いて、へぇーと
時の流れを思ったり、
あの人のこと、あの演奏のこと、あの作曲家のこと、
小澤さんが「レニーがね、彼は…と言ってね、…で、カラヤン先生は、…」
という調子で話されるものを読んでいくにつれ、
自分もいつの間にか、レナード・バーンスタイン、ではなくて、
「レニー」と知り合いのような気持ちになってしまひ…(^^

話題になっている演奏を想像しながら読むのもおもしろいし、
音があればもっとおもしろいだろうなぁ…、いやいや、文章で読むから
味わいがあるのかなぁ…、などと思ったり。。。
みなさんがおススメを書かれていることに納得しつつ、
やはり私もおススメの一冊♪

小澤征爾さんと、音楽について話をする小澤征爾さんと、音楽について話をする
(2011/11/30)
小澤 征爾、村上 春樹 他

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No title * by 珈琲党
うん、そうそう、と思いながらブログを拝読。読み終えてしまうのがもったいないような1冊ですね。

Re: No title * by 美月
珈琲党さんがブログで紹介されていた時からずっと
読もう、読もうと思いつつ時がすぎてしまいまして…(汗
ほんとに素敵な本でした♪
折にふれ、何度でも読み返したい一冊ですね(^^



そうだ、私も読んだんだ! * by 珍言亭ムジクス
珈琲党さんがブログで紹介された時に「いつ読むことになるか」といったコメントを残したのですが、やっと先月に読みました。

読みやすさは村上春樹の作家としての能力によるものでしょうが、語られている中身は小澤征爾の「ひたすら音楽が好き」「とにかくチャレンジ」が伝わるもので、加えてカラヤン、バーンスタイン、クライバー、アバドの話が身近に語られるのがごく自然で、あれよあれよと読み進み、楽しいことこのうえない。

評判がいいのもむべなるかな。
媚も遠慮もなく、こういうのは実はなかなかできない本なのだろうと思う次第です。

Re: そうだ、私も読んだんだ! * by 美月
ムジクスさんはテキパキ!と、いちはやくと読まれただろうと思ってました(^^

そう、クライバーのところもおもしろかったですねー。
指揮をしているのではなく、彼はオペラの中にいっしょにいる、と、
一方で、偉大なる父へのコンプレックスがあった、ウンヌン…。

小澤さんの音楽への思いが多くの匠に愛され、才能を伸ばされていった様子が
ありありとわかり、それをイヤミなく納得させる文章も爽やかでした(^^


2012-04-13 (Fri)

「アーティスト」

「アーティスト」

モノクロ・サイレント作品として話題をさらい、アカデミー賞作品賞・監督賞他5部門を受賞、わんこのアギーはカンヌで「パルムドッグ賞」受賞! とにかく見逃してはならない作品なんだなと皆の期待を集めた。なんにせよ、「最優秀わんこ」の栄光に輝いたアギーちゃんに会いに行かねばなりませぬー(^^vストーリーは1927年のハリウッド。サイレント映画の大スター、ジョージ・ヴァレンティンは、名もない新人ぺピーに才能を見出...

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モノクロ・サイレント作品として話題をさらい、アカデミー賞
作品賞・監督賞他5部門を受賞、わんこのアギーは
カンヌで「パルムドッグ賞」受賞! 
とにかく見逃してはならない作品なんだなと皆の期待を集めた。

なんにせよ、「最優秀わんこ」の栄光に輝いたアギーちゃんに
会いに行かねばなりませぬー(^^v

ストーリーは1927年のハリウッド。サイレント映画の大スター、
ジョージ・ヴァレンティンは、名もない新人ぺピーに才能を
見出し、女優への道を導いていく。
やがて時代はトーキーへと移行し、人気をなくして零落れていく
ジョージ。一方で、スターへの道をひた進むぺピーだが…

色もセリフもない、CGもない、オーバーアクションな演技と
字幕のみで見せる古風な作品。
古き佳き時代への監督の熱き思いがたっぷり込められている。
内容も、実にオーソドックスな、切なく甘いラブストーリー。
ずべてが実にロマンチック。
主演男優賞のジャンも、銀幕のスターのような申し分のない二枚目。

が、ぺピー役の女優さんが、ちょっと私の好みとは違う。
監督の奥さんだそうである。監督の愛がこめられているのね。

なんといっても、わんこのアギーちゃんがチャーミング~♪
演技、うますぎ!もう、かわいすぎ!!
それだけで、全部、満足です!と言わせる力がある。
女優さんがきれいでなくても、ストーリーが古っぽくても、
前評判ほどでないぞとおもっても、(^^;
もうアギーちゃんだけで、私はそれだけで納得です(^^v

ミシェル・アザナヴィシウス監督
ジャン・デュジャルダン
ベレニス・ベショ
運転手:ジェームズ・クロムウェル

2012-04-11 (Wed)

「スーパー・チューズデー  正義を売った日」

「スーパー・チューズデー  正義を売った日」

究極の心理戦であるアメリカ大統領選を描いた作品。なんでもあり、どんなあくどいやり方もまかり通る、正義を遂行する人物となるために、自らの正義を売る闘い。これは、はたして、ありなのか?ジョージ・クルーニー監督、レオちゃんもディレクションに加わり、ハリウッドのデモクラットな知性が終結している。民主党のモリス知事(クルーニー)は、オハイオ州を勝利すればほぼ当確とされている。それを支えるベテランの参謀ポール...

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究極の心理戦であるアメリカ大統領選を描いた作品。
なんでもあり、どんなあくどいやり方もまかり通る、
正義を遂行する人物となるために、自らの正義を売る闘い。
これは、はたして、ありなのか?
ジョージ・クルーニー監督、レオちゃんもディレクションに加わり、
ハリウッドのデモクラットな知性が終結している。

民主党のモリス知事(クルーニー)は、オハイオ州を勝利すれば
ほぼ当確とされている。
それを支えるベテランの参謀ポールと、若手広報スティーブン。
前途洋々のスティーブンだったが、敵陣の参謀からの接触を受け、
また、インターンのモリーとねんごろになり、彼の将来に暗雲が
立ち込め始める。数々のスキャンダルが舞い上がる中、
スティーブンはこのまま闇に消え去るのか? 
失脚するのは誰なのか?
誰がこの闘いに勝利するのか?

とても見ごたえがあり、おもしろかった♪
明るい爽やかな気持ちにはなれないけど、この壮絶な男たちの
生き残りをかけた駆け引き、二転三転する正義を売る闘いは、
ぜひ観ておくべき。

で、平日の夕方という、へんな時間に観たら、
なんと、人生初の、「貸切!」でした。
すごく豪勢な鑑賞時間でありました(^^

スティーブン:ライアン・ゴスリング
ポール:フィリップ・シーモア・ホフマン
ダフィー:ポール・ジアマッティ
アイダ:マリサ・トメイ
トンプソン:ジェフリー・ライト
モリー:エヴァン:レイチェル・ウッド


2012-04-11 (Wed)

「シャーロック・ホームズ シャドウゲーム」

「シャーロック・ホームズ シャドウゲーム」

4/7 もうじき終了という感じの時間設定のホームズ2作目を観た。一作目がおもしろかったので、期待して行ったのだが、いきなり暴力的な戦闘が続き、ワル者は解っているので、ナゾ解きのおもしろさもなし、つまらない。オーソドックスなホームズ&ワトソン像にこだわるつもりはなく、おもしろい作品であればよいと思っている。しかし、列車に乗ってヨーロッパを渡り、外国に行ってはだめよ。ベーカー街の、すこしカビくさい、湿気っ...

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4/7 もうじき終了という感じの時間設定のホームズ2作目を観た。
一作目がおもしろかったので、期待して行ったのだが、
いきなり暴力的な戦闘が続き、ワル者は解っているので、
ナゾ解きのおもしろさもなし、つまらない。
オーソドックスなホームズ&ワトソン像にこだわるつもりはなく、
おもしろい作品であればよいと思っている。
しかし、列車に乗ってヨーロッパを渡り、外国に行ってはだめよ。
ベーカー街の、すこしカビくさい、湿気った香りを捨てては、
それはホームズでなくなる。ちょっとダサめのワトソンと
ロンドンで知能戦をやらなくては、
アクションばかりでは、それはちょっと違うでしょう。

一年ほど前に、BSで、BBCの新しいホームズを3回放送していた。
そのホームズは、ネットとSNSを駆使する現代人で、
松田優作みたいで、変人で、切れ者で、実直で屈折したワトソンと
難解なナゾ解きに挑んでいた。
あれは、あれで、よかった。
しかし、これは、よくないと思った。
主役の二人がどんなにかっこよく、セクシーでも、よくないよ。


2012-04-11 (Wed)

伊勢

伊勢

4/8(日)好天にて、伊勢へ。高校の恩師(部活)のお義兄様の、遺作展(日本画)のお知らせを受け、久しぶりに行ってみるか、と。先生はお元気そうでよかった。偶然、生物のコケ作先生(苔研究家にて、生徒はそう呼んでいた)や、後輩の妹さん(お姉さんにうりふたつでびっくり!)にも邂逅。なつかしい昔話の後、宮川堤の桜を見に行った。満開には数日早い感じだったが、とてもきれい。人々が集い、幸せそうに、温かな日に、美し...

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4/8(日)好天にて、伊勢へ。
高校の恩師(部活)のお義兄様の、遺作展(日本画)のお知らせを
受け、久しぶりに行ってみるか、と。
先生はお元気そうでよかった。偶然、生物のコケ作先生(苔研究家
にて、生徒はそう呼んでいた)や、後輩の妹さん(お姉さんに
うりふたつでびっくり!)にも邂逅。
なつかしい昔話の後、宮川堤の桜を見に行った。

sakura.jpg
満開には数日早い感じだったが、とてもきれい。
人々が集い、幸せそうに、温かな日に、美しい桜を愛でる、
これぞ、THE日本、いいものだ。
屋台のいいニオイにつられ、焼きソバと、たこ焼きとお好み焼きの
合体みたいな、マフィンくらいの、具の入った粉物系を食べた。
どちらも、油っぽくて、味が濃くて、大失敗(--;胸焼け。。。

その後、内宮へ。
外宮は時間とPの混雑上、省略(神様、ごめんなさい)
おかげ横丁では、またも、おいしそうなものがいっぱいだったが、
とても食べられず。残念!
neko.jpg
この子は、おかげ横丁にいたにゃんこ。

伊勢は、多感な青春のど真ん中の高校3年間をすごした場所。
なつかしさでいっぱい。
しかし、神宮周辺は昨今のパワースポット人気でにぎわっているが、
駅前はシャッターばかり。
かつては「休日のシブヤのようだった(?^^;」銀座新道も
ゴーストと化し、閑散としていた。寂しいなあ。


2012-04-05 (Thu)

「ヘルプ」

「ヘルプ」

いやー、いい映画でしたー! 涙、涙、大感動!これは必見です。見逃すなかれ!(^^v60年代、アメリカ南部。富裕な家庭のお譲さま、スキーターは、作家志望、大学を卒業し、就活中だ。友人たちはすでに結婚し、子どももいて当たり前、彼女はひとり異質の浮いた存在である。彼女は、南部社会の黒人メイドに対する認識と偏見に疑問を感じ始める。そのことをジャーナリストして本にまとめたいと考えるが、彼女らはなかなか心を開い...

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いやー、いい映画でしたー! 涙、涙、大感動!
これは必見です。見逃すなかれ!(^^v

60年代、アメリカ南部。
富裕な家庭のお譲さま、スキーターは、作家志望、大学を卒業し、
就活中だ。友人たちはすでに結婚し、子どももいて当たり前、
彼女はひとり異質の浮いた存在である。
彼女は、南部社会の黒人メイドに対する認識と偏見に疑問を感じ始める。
そのことをジャーナリストして本にまとめたいと考えるが、彼女らは
なかなか心を開いてくれない。
そんな中で、一人のメイドがインタビューに応じ、もう一人のメイドの
心を動かし、それはやがて街全体を揺るがす大事件へと発展していく。

「ミニーのチョコレートパイ事件」が痛快というか、すごい(^^;
自立した大人の女性として生きようと願うスキーターと、メイドの
エイビリーンやミニーたちとの友情が生き生きと力があり、彼女らの
勇気を誰もが応援したい熱い気持ちになるだろう。
終った後は、心の中のじんわり温かな思いと、颯々と風の吹いた後
のような涼やかな気持ちで、とても素晴らしい感動に満たされる。

さて、この時代に自分が生きていたら、はたして、どのような行動を
とっただろうか。現在の自分が「正しい」と考える道を、彼女らと
共に歩むことができただろうか。その勇気があっただろうか。
時代の中で、社会の中で、自分の正義を確固として持ち得ることは
とても難しいことだなあと、いつもこういう作品に接する度におもふ。

監督:テイト・テイラー
(スキーター)エマ・ストーン
(エイビリーン)ヴィオラ・デイヴィス
(ミニー)オクタヴィア・スペンサー
(シーリア)ジェシカ・チャスティン
(ヒリー)ブライス・ダラス・ハワード
(スキーター母)アリソン・ジャネイ
(ミセス・ウォルター)シシー・スペイセク
原作:キャスリン・ストケット
音楽:トーマス・ニューマン

ミリオンセラーの原作はこちら
ヘルプ (上) 心がつなぐストーリー (集英社文庫)ヘルプ (上) 心がつなぐストーリー (集英社文庫)
(2012/02/17)
キャスリン・ストケット

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2012-04-04 (Wed)

「野いばら」梶村啓二

「野いばら」梶村啓二

第3回日経小説大賞受賞作。種苗会社でM&Aを担当、海外を奔走する日々の縣(アガタ)和彦は、無機質なビジネスに疲れ、妻にも去られ、自らを「タンポポの綿毛」のようだと感じている。ある日、イギリス田園地方で偶然、150年前に日本に赴任していた英国軍人の手記を手にすることになった縣。そこには、生麦事件後の尊攘攘夷の嵐の中で、美しく気高い日本女性との恋愛に身を焦がしつつ、自らの本分と運命に翻弄されていく様子が描か...

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第3回日経小説大賞受賞作。

種苗会社でM&Aを担当、海外を奔走する日々の縣(アガタ)和彦は、
無機質なビジネスに疲れ、妻にも去られ、自らを「タンポポの綿毛」
のようだと感じている。
ある日、イギリス田園地方で偶然、150年前に日本に赴任していた
英国軍人の手記を手にすることになった縣。
そこには、生麦事件後の尊攘攘夷の嵐の中で、美しく気高い日本女性
との恋愛に身を焦がしつつ、自らの本分と運命に翻弄されていく様子が
描かれていた。。。

日本の木々や花々の美しさ、奏でられるバイオリンのバッハの調べ、
また、ユキという女性の素晴らしさ、江戸時代の日本の暮らし、
全てが清浄な感動を生み出し、気品あふれる作品世界を創り上げている。
「野いばら」の場面が深く印象に残り、心を打つ。
とても完成度の高い小説だ。

ただ、縣とエヴァンズ(軍人)が、あまり魅力的に感じられなかった。
女性たちは、少し出てくるだけのパトリシアもその様子が目に見える
ように魅力的に描かれているのに、男性たちがやや曖昧な感じがした。
そこがこの完璧な作品の欠点というか、もうひとつどこか物足りない
部分として残るのかもしれない。
それと、ツカサさんとのまるでドラマのような再会シーンも、唐突で
よくないでしょうと思う。

野いばら野いばら
(2011/12/02)
梶村 啓二

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2012-04-02 (Mon)

「困ってるひと」大野更紗

「困ってるひと」大野更紗

図書館に予約して停滞していた話題本が、続けてまとめてまわってきてここんとこ、読書ビジー状態です(^^;本書は、元気ハツラツに活躍していた大学院生女子の闘病の記録。ビルマ研究をライフワークに定め、難民救済のNGO活動に飛びまわっていた「わたし」25歳は、ある日突然「全く身動きできない」ナゾの状態に陥る。様々な病院、診療科を放浪する医療難民となり、やっと落ち着き先の病院「オアシス」にめぐり合うまでに約一年...

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図書館に予約して停滞していた話題本が、続けてまとめてまわってきて
ここんとこ、読書ビジー状態です(^^;

本書は、元気ハツラツに活躍していた大学院生女子の闘病の記録。
ビルマ研究をライフワークに定め、難民救済のNGO活動に飛びまわって
いた「わたし」25歳は、ある日突然「全く身動きできない」ナゾの状態
に陥る。様々な病院、診療科を放浪する医療難民となり、
やっと落ち着き先の病院「オアシス」にめぐり合うまでに約一年、
そこでありとあらゆる検査をして病名が判明するまでにまた約一年、
そこからもわけのわからない、有効な治療法もない自己免疫系の
難病女子となってしまった主人公の、まさにどうしようもない
孤独な闘いの記録が、テンポよく読みやすい文章で綴られていく。
あまりにも壮絶で言葉も出ない部分も多々あるので、心優しい人には
ちょっとキツイかもしれないが、軽口トーク風の文章に救われて
読み進んでいける。

文章の明るさに比して、現実の難病女子の未来は暗く、きびしい。
生活やお金の困難、医療従事者との意識のズレ、社会保障や保険制度の
至らなさ、様々な壁にぶち当たり、もはや「死にたい」としか思えなく
なっていた主人公は、「あの人」に出会うことでかわっていく。
ここで素晴らしい行動力を見せて、「生きる」ことに向けて一気に変身
していく様子が感動的。

しかし、読後の感想を、なにかを紛糾する、ここがダメだ、あれが悪い
と追及することにのみ焦点を合わせるのも違うように思う。
筆者は「いま、“絶望は、しない”と決めたわたしがいる」と、
すべての困ってるひとに、飛びついて、抱きしめて、
「“だいじょうぶだから!”と叫びたい気持ちにあふれている」と書いている。
人生はたいへんなんだ。
難病になってしまった人はもちろん、難病にならなくても、あらゆる人に
そのステージなりのたいへんなことは、クリアしても、スルーしても、
次々とやってきて、「どうだ!」「本気で生きる気はあるのか?」と迫る。
だけど、みんな負けちゃダメだよね。

「ここからが、すべてのはじまり。さあ、生きよう。語ろう」と言い切った
大野さん、あっぱれ。ご活躍をお祈りします。

困ってるひと困ってるひと
(2011/06/16)
大野 更紗

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ありがとうございます。 * by 波那
美月さん

こんばんは。波那です。
このご本の評を読ませていただいて
ほっとしました。

少し前に読み始めたのですが
後半読み終わることができませんでした。
心優しいのではなく単なるへたれなのでしょうけれど。
ただ、お書きくださっているように

>すべての困ってるひとに、飛びついて、抱きしめて、
>「“だいじょうぶだから!”と叫びたい気持ちにあふれている」と書いている。
>人生はたいへんなんだ。
>難病になってしまった人はもちろん、難病にならなくても、あらゆる人に
>そのステージなりのたいへんなことは、クリアしても、スルーしても、
>次々とやってきて、「どうだ!」「本気で生きる気はあるのか?」と迫る。
>だけど、みんな負けちゃダメだよね。

そのパワーですね。
こんどこそちゃんと最後まで読もうと思います。

ありがとうございます。

波那

Re: ありがとうございます。 * by 美月
波那ちゃん こんばんは(^^

私も後半、だんだん読んでいる閉塞感に、
へタレそうになりました(^^;
それに、筆者の多弁な文章テンポと、一方の現実の深刻さの
乖離(というとオーバーですが)に、なんか疲れてしまって。
それに、作者の「無理してる感」もつらかったですねぇ。

たいへんな人生、でもちょっと喜びもあって、止めるには惜しい。
お互い、がんばりませう。