NHKでドラマが始まるのと同時に図書館の予約がまわってきた。ドラマの第1回を観てみたら、ドタバタの軽い調子だったので、TVは止めにして、本の方を読むことにした。辻村さんがステージアップした力作と言われていて、なかなかおもしろい。たぶん、本の方が読み応えがあると思う。老舗の高級ホテルのブライダル会場で、秋の日の大安に挙式が行われる4組のカップルと家族の人間模様を描いている。それぞれ外見は幸せの絶頂であり...
ドラマの第1回を観てみたら、ドタバタの軽い調子だったので、
TVは止めにして、本の方を読むことにした。
辻村さんがステージアップした力作と言われていて、なかなか
おもしろい。たぶん、本の方が読み応えがあると思う。
老舗の高級ホテルのブライダル会場で、秋の日の大安に挙式が
行われる4組のカップルと家族の人間模様を描いている。
それぞれ外見は幸せの絶頂でありそうながら、内側に複雑な問題を
抱えている。それが大きな火種となって、取り返しのつかない事件へと
つながっていくような不穏な気配の中で、物語は進められる。
「大安」とは「六輝の中で、何事においても全て良く、成功しない
ことはないとされる吉日」であるというところがミソ。
入り組んで絡んだ糸が、もつれあってごちゃごちゃになりながら、
やがてスルリと解け、読者を幸せな気持ちにさせてくれる、
そんな気品のある物語だ。
ただ、辻村さんにしては物足りない、かもしれないが、
一方で、さすが辻村さん、なのかもしれない、と思った。
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コメント&TBありがとうございました。
後ほどTB送らせていただきますので、よろしくです(^^
みんな落ち着くところに落ち着けて良かったです。
トラックバックさせていただきました。