第21回市民会館名曲シリーズ
ブラームス・ツィクルス#1
ブラームス:ピアノ協奏曲第1番ニ短調 作品15
ブラームス:交響曲第1番ハ短調 作品68
ソリストアンコール
メンデルスゾーン:無言歌集第3巻 作品38より第6曲変イ長調「デュエット」
[指揮]ティエリー・フィッシャー
[ピアノ]小菅優
5月23日(日)中京大学文化市民会館オーロラホール
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日曜日、激しい雨の中、市民会館へ。
本年度ブラームス・ツィクルスの始まりだ。
このホールは実は、嫌いなのだ。
だだっ広い。広くて、古い。
アンプを使う楽器とか、マイクで拡張するコンサートにはいいのだろうが、
クラシックでは、席によって音ムラが出るし、全体的にボワ~ンとしてしまう。
だから、基本的には、ここへは行かない。
しかし、サガンがあの切なく哀しげな恋愛小説の傑作に取り上げたように、
誰しも「ブラームスはお好き」なのである。
ベートーヴェンの「10番」と呼ばれ、随所にその特徴を継承し、同じ
メロディフレーズを使い、そして、あふれるクララへの愛を全編に散りばめた
この第1番を、聞き逃がしたら、やっぱり悔しいよー!
というわけで、チケット発売初日に買ったのに、1FのSにしたのに、
なのに、後ろから3列目(かろうじて真ん中だったのはまだしも)って、
その次の列からはAなのよって、どーいうことよ!?
しかし、席が悪いからとキャンセルはできないので、苦渋を呑んで出かけた。
行ってみてわかった。中央のよい席は、おしなべて年代が高い。
きっと通しのマイシートを買っておられるのだろう。
自分もいつかはそうなりたいとあこがれるけどね。
さて、1曲目、天才小菅優ちゃんを迎えてのピアノコンチェルト1番。
やはり音が遠すぎである。
どだい、コンチェルトには無理な距離だ。
ピアノとオーケストラのバランスがちゃんと伝わってこない。
優ちゃんがすさまじくパワーを発揮し、技巧の限りを尽くしている(難曲なのだ)
のはわかるものの、いかんせん、「遠くの世界」である。
うーん、もっと近くで、聴きたかった・・・・
演奏が終るやいなや、「ブラボー!」「ブラボー!」ヤンヤ、ヤンヤ、
私の斜め後ろの席からも第一声が飛んだが、私としては、不満足ナリ(席が)
休憩の後、おまちかねの交響曲1番。
こちらは遠いなりにも(ピアノでない分)まだよかった。
しかし、やはり、もっと迫力のある曲のはずなので、やはり遠いのである。
が、フィッシャーさんの解釈は、なんというか、パートパートのフレーズが
際立ってくる感じで、随所に「おや、こんな音がここでこう鳴るか」と
改めて思うことが多々あり、くっきりと鋭利な演奏だったと思う。
やはり「ブラボー!」の嵐。やはり斜め後ろからの第一声。
鳴り止まぬ拍手。
この日の感想は、なんといっても遠方だったので、明朗ではない。
もしかしたら遠くて、正しく聴こえていなかったかもしれない。
よい場所で聴かれて「いやー、そんなことはなかったよ」という方が
たぶんたくさんおられるのだろうとも思う。
名フィルも地元オケとして、市民ホールを使わないわけにはいかないだろうし、
また、1回でこれだけの集客のできる場所は他は芸文の大ホールしかないし、
総合的に致し方のないことなのだろうけど、
それにしても、会場選びを再考していただきたいものだなぁ。。。
本日のお土産CD

チョン・ミュンフン×アジア・フィル「ブラームス1番」
小菅優「ショパン練習曲全集」
上は前回のムーティ×フィラデルフィア「ショスタコーヴィチ5番」
はい!とってもラブリーに出来上がりました。
レイラにはとってもお似合いだと思います。
一番上の画像タグは下の通りです。
画像をアップロードして頂き、サムネイル部分をクリック、プラウザのアドレスバーに表示されるのが、画像のパスです。
http://blog-imgs-30.fc2.com/j/o/j/jojo148/201005251848593dd.gif
以下の通り入力してもらえると、できると思います。って知ってるか…。
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<a href="http://jeodie.web.fc2.com/">
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