「サウスバウンド」DVD

奥田英朗の小説の映画化。
奥田作品は伊良部シリーズ「インザプール」「空中ブランコ」しか
読んでないが、これもユニークな笑いの中に現代を
クールに観察して描く視点がおもしろかった。

サウスバウンド スペシャル・エディションサウスバウンド スペシャル・エディション
(2008/03/05)
平田満天海祐希

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元過激派の活動家リーダーだった父(豊川悦司)と、
同じく活動家で父を尊敬する母(天海祐希)、
母は思想の相違から仲間を刺して服役していた過去を持つ。
父は「ナンセンス!」と世の常識を切り捨てるのが口癖。
小6の二郎(田辺修斗)と、姉(北川景子)、妹(松本梨菜)は
そんな変わり者の両親にいささか辟易している。

ふとしたことをきっかけに母がある日、家族に発表する。
「わが家は沖縄に引越すことにしました」
「大学に行ってサラリーマンになるには多少不利かもしれませんが、
そんな、みんながすることに意義があるとは思えないので、
西表島に引越します」
父は「いいねぇ!」と大賛成。否応なしに連れて行かれる兄妹。

西表島で、父は、東京の父ではなく、がぜんたくましく頼りになる
かっこいい父になる。
ところがそこでも世の邪悪な不正にがまんがならない父は
やはり断固闘う。母が全面的にサポートする。
またまた過激な渦の中に放り込まれることになってしまった
兄妹は、しかしそこで、大切な何かがあることを学んでいく。

 父を理解できなくてもいい。
 でも、まちがったことに目をつむるな。
 正しいことをするのに孤独を恐れるな。

そう、自分の信念こそが、自分の行動を律するのだ。
人に合わせたり、世の中に媚たり、そんなのは違うはずだ。
孤独を恐れず、信じる道を、自分に正直に歩むべきなのだ。

とは思っても、なかなかそれを行動で示せる親はいない。
それができるこのトヨエツは男らしくかっこいい。究極の父の姿だ。

新垣巡査の松山ケンイチがとてもいい味を出している。
他、吉田日出子、平田満、加藤治子など

監督・脚本:森田芳光
音楽:大島ミチル
テーマ曲:中島美嘉「永遠の詩」


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