コバケン・スペシャル「ベト7」と佐野成宏さん

名フィル<コバケン・スケシャルVol.13>
「マイ・フィバリット・マスターピーシーズ1」

コバケンさんスペシャル、今年度はMasterpiecesが3回。
初回の今日はテノールの佐野成宏さんを迎えて。
今日は席が非常に良かった。
音がまっすぐ来て、広がる、そのまさに真ん中の位置。ラッキー☆

「セビリアの理髪師」序曲で、明るく華麗にスタート。
オーバーチュアはどれも「これから始まるぞ〜」というウキウキ・ワクワクした
期待感で気持ちが浮き立つ。特にこれは、ものすごく地中海風というか、
キラキラ、太陽がいっぱい感が大きい。

佐野さんはもうすばらしい!のひとことにつきる。
パヴァロッティ風の朗々とした声で魅了する。まさにアブラの乗り切った
全盛期といったところだろう。
コバケンさんとのトークでは、家業を継ぐために経済学部で学びつつ
市民合唱団にいたところを、才能を見出されて芸大に進学したとのこと。
この才能が埋もれてしまわなかったことは、まさに人類の宝だ。

(ちなみに、パバロッティ氏の御ナマ声は、ナゴヤドームのオープンコンサートで
一度聴いた。当たり前ながら、すごい迫力だった。佐野さんで思い出した)

アンコールは、コバケンさんのピアノで、「カタリ」と「オソレ・ミオ」
もう涙出るよ、この声は。
カタリでなくても、この歌声を聞いたら、気持ちが変る。

さて、後半、ベートーヴェン7番、Amajor,Op.92

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「ジョゼと虎と魚たち」DVD

犬童一心監督×渡辺あや脚本の03年作品。
何度か観ているが、やはり名作だと思う。
原作は田辺聖子さんだが、こちらは未読。

ジョゼと虎と魚たち 特別版 (初回限定生産2枚組)ジョゼと虎と魚たち 特別版 (初回限定生産2枚組)
(2004/08/06)
妻夫木聡、池脇千鶴 他

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サガンの小説のヒロインになぞらえてジョゼと名乗る
足の不自由なくみ子(池脇千鶴)と、大学生・恒夫(妻夫木聡)の
はかなく純粋な恋愛を描いた作品。

この監督と脚本家のコンビの描く、何も落ち度はないのに、
社会の日陰者として生きていかねばならない運命をせおった者の生き方と
恋愛を描くという線は、05年の「メゾン・ド・ヒミコ」に
受け継がれている。
しかし両作品とも、悲惨さや社会批判という方向性はなく、どこか
メルヘンっぽい味わい、かわいらしさや、若さのたゆとう感じを押し出していて、
観た者に、自分自身の甘く切ない記憶のような感動を長く心に残す。


(以下、ネタばれです。イヤな方はクリックしないでね)

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「亀は意外と速く泳ぐ」DVD

三木聰監督の05年夏作品。
キャッチコピーは「脱力系奥様スパイ登場」だった。

亀は意外と速く泳ぐ デラックス版亀は意外と速く泳ぐ デラックス版
(2006/01/25)
上野樹里、蒼井優 他

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平凡を絵に描いたような主婦・スズメ(上野樹里)の仕事は、
海外単身赴任中の夫に任されたペットのカメの世話。
他に何もなし。

同じ日に同じ病院で生まれたクジャク(蒼井優)が
万事に「非凡」でスケールの大きな女であるのに比べても、
あまりに平凡すぎて、退屈で、自分が透けて存在がなくなって
いきそうな気がしている。

ある日、道で転んだ場所の柱の根元の部分に貼られていた
小指の先ほどの大きさのシール「スパイ募集」の求人に応じてみると、
ありふれた、でもどこかヘンな夫婦(岩松了・ふせえり)に即日採用され、
活動資金として500万円を渡される。
任務は、きたるべきスパイの仕事の日のために、ひたすら目立たず、
ふつうに、平凡に、ありふれた日々を送ることだ。
それだけ。
せっかくスパイになったのに、前の生活と何ら変らないかに見えるのだが、
しかし、スズメの毎日はビミョウに変化が生じてくる(ように感じられる)



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陽春大歌舞伎とソメちゃんトークショー

日曜に観てきた御園座の陽春歌舞伎のメモ。
昼の部、「ひらかな盛衰記」源太勘當(染五郎、芝雀、歌昇ほか)
「鬼平犯科帳」大川の隠居(吉右衛門、歌六ほか)

盛衰記は筋と掛け合いで見せる時代物だが、
先陣を取った、譲ったのどうのこうの、それで家名を汚したから
勘当だなんだとかは、いささか現代には説得力に欠けるネタなので、
源太景季の美男ぶりが鑑賞のメインになるのだけど、

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トビラを開け

どうも今月はノリが悪く、あらゆることの稼動率が低下しているから
必然的に活動量も低下し、全般にどよ〜んとしてしまっている。
ここのネタもきれ気味で、更新停滞。
いつかしれず、気付かないまま攻撃的になっていたみたいだ。

先日電話で母に「そんな風に言わずに(私を)誉めてやってよ。
えらいね、正しいよ、よくできたねって言ってくれれば喜ぶのに。
昔っからいつも私のことを評価してくれないじゃん」
みたいなことを言ったらしい。これはちょっとした言葉のあやで。
でも母はそれが気になったみたいで
「口に出しては言わないけど、いつもあなたの100%支援者だから」
みたいなことを言ってきた。

 そんなことはわかってるんだよ。

定年退職後の父があっけなくガンで逝ってしまってから
一人暮らしの母もいつか70を過ぎ、名実ともに老人になった。
分別盛りのはずのいいトシした私が、老人に八つ当たりしてては
話にならん。

いかん、いかん。これではいかんと反省。
もっと動け。動けばあたらしい空気が入ってくる。

 明日に向かってトビラを開くのよ。
 そうすれば明日が入ってくるわ。

と、アンは言った。少女時代の座右の銘>いつのこっちゃ



伝説の女

はやくも4月が3分の1過ぎた。
ほんとうにトシをとると時間がたつのが早いな。
このまま動けない老人になってしまいそうな恐怖を覚え、
テニスを再開してみた。
なんと、4年ぶりである。
クラブに行くと、担当の若いおにいちゃんコーチが
「おお、あの、伝説の、Oさんですか!」

これは、言うまでもないことだが、その卓越した技術が
仲間うちで伝説になっているという意味ではない。
いわゆる、「Oさんという人がたしか、いるはずなのだが、
もう何年も誰も見ていない」という、そう、「都市伝説」なのだ。
つまり、私は、口さけ女や、トイレの花子さんと同じなのである。

わっはっはっ>何が?

テニスはうまいわけではないが、やめられず、
中学のときからの腐れ縁。下手の横好き。

コーチ「早く勘を取り戻して、また頑張りましょう!」
いや、もうこれでいっぱいいっぱいです(^^;
腕、パンパンですもん。あいたた・・・


トヨタ・マスター・プレイヤーズ グランドコンサート

前置きが長くなるが、トヨタが社会貢献活動の一貫として
例年行っている春のコンサートがある。
(私はトヨタとは何の関係もないが)
ウィーンフィルとウィーン国立歌劇場のメンバー30名で特別編成
されたオーケストラ「トヨタ・マスター・プレイヤーズ、ウィーン」に
よる公演で、今年で7回目、全国5都市で7公演が行われ、
プログラムはA,B,Cの3種類、地元名古屋はBとCの2回。
そのプログラムC・グランドコンサートに行ってきた(4/6)
プログラムCは、マスターズ・ウィーン+名フィルの大編成で、
昨年は佐渡裕さんの第9で、大感動だったのも記憶に鮮明。


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「しゃべれどもしゃべれども」DVD

なんかのほ〜んとしたくなって、劇場で見逃していた
これを観てみた。

しゃべれども しゃべれども 特別版 (初回限定生産2枚組)しゃべれども しゃべれども 特別版 (初回限定生産2枚組)
(2007/11/09)
国分太一.香里奈.森永悠希.松重豊.八千草薫.伊東四朗

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原作は本屋大賞のこちら。

しゃべれどもしゃべれども (新潮文庫)しゃべれどもしゃべれども (新潮文庫)
(2000/05)
佐藤 多佳子

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なかなかよかった。
国分太一くんの売れない二つ目の落語家も熱演だし、
香里奈ちゃんの無愛想な美人もよくて、
松重さんのトークのできない野球解説者もいい。

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「中庭の出来事」恩田陸

ミステリ、と言っていいのかどうか、
演劇ジャンルのストーリーなので「チョコレートコスモス」の
続編っぽく認識されているけれど、そういうものでもなくて、
なんとも形容しがたい、すんごい大作で、
まったくの異空間に放り込まれた戸惑いを味わいつつ、
作品世界に文字通り、酔ってしまう。

この「酔う」というのは、いわば「不思議の国」に紛れ込んだ
アリスのような、というか、
よくテーマパークなどで遭遇する「不思議ミラー館」みたいなのに
入ってしまったときのような、というか、
自分がそれまでノーマルだと認識していた感覚が
実はぜんぜんそうではなくて、いや、けどいったい何がほんと?
と感覚の拠り所がわからなくなる感覚というか。
万華鏡をのぞきこんでいる気持ちに似ている、
もっとたとえれば、たけのこの皮をはいでいるような、
いったいどこにほんとの芯がある?どれがほんとの芯?
みたいな・・・

中庭の出来事中庭の出来事
(2006/11/29)
恩田 陸

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第20回山本周五郎賞受賞作。
「中庭にて」というパーツと、「旅人たち」と、『中庭の出来事』という
3つのセクションが交錯しつつ、何度も繰り返し「上書き」されて現れ、
どこが真実なのか、いつが現在なのか、場所はどこなのか、
誰が誰なのか、すべてがわからなくなる。

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